こんにちは。
ごりぱちです。
仕事を通じて、多くの経営者の方と会う機会がある中で、60代後半の元大手企業の社長の方と色々お話していたんですが、会話の中でこんな質問をしてみました。
僕「今の若者に対して足りないと思う部分はなんですか?」すると、こんな答えが返ってきました。
60代の社長「今の若者は無気力だし、欲がないし、夢がなさすぎるよ。こんなつまらないことでいいのかな?僕らが若い頃は、もっとイケイケドンドンで、欲しかなかったもんだよ。日本の未来が心配だ。」
社長がそう思う理由を聞いていると、そもそも若者に夢がないと思えないし、彼が言う“夢”というのが、僕の感覚とは少しずれている感じがして、違和感を感じてしまいました。
今回は、「今の若者は無気力で夢がない」と言い切る社長さんに対して感じる違和感について書いています。
20代・30代の心理が気になる方,様々な大人に色々言われ疲労困憊している方にとって、お役に立てると嬉しいです。
では、レッツゴー!!!
「今の若者は無気力で夢がなさすぎる。」と思う理由。
僕と話していた方は、某大手企業で社長をしていた60代後半の男性です。
早稲田を卒業後にアメリカの名門大学で微生物学の修士号を取得後、某大手企業での修行の後、社長となりました。
彼の家業は江戸時代から続く名家。ものすごく実直で、真面目で、しっかりと会社を大きくしてきた偉大な方です。
いわゆる、すっごいエリートです。
そんな彼が「今の若者は無気力で夢がなさすぎる。」と思った理由。
それは、就職活動でのことでした。
彼が経営している会社は、就職活動の最終面接で必ず社長面談があり、社長である彼が就活生全員に同じ質問をします。
社長「あなたの夢はなんですか?」
彼曰く、就活生のその質問に対する答えが、年々小さくなっているというのです。
就活生「家族で仲良く平穏に暮らしたい。」「部下を持って責任のある仕事がしたい。」
こういった夢を語る若手が増えたことに、彼は違和感を持ったそうなのです。
そして、彼が就活の面接を通じて得た感想を大学の講義で話をすると、講義後の感想で学生から「なんで夢を批判するんですか?」と苦情もきたらしいんですね。
彼は苦笑しかできなかったと話します。
彼曰く、「若いんだから、世界一の会社を作りますとか、でかい夢を持たないと人生がつまらなくなってしまう。」らしいです。
ただ、「僕らとは時代が違うからかなあ。。。」と遠い目もしていました。
彼が20代の頃は、バブル景気の影響で、毎晩のように銀座のクラブでお金を使っていたらしく、億万長者を狙った血気盛んな人がそこら中にいたそうなんですね。
しかし、「失われた20年を生きてきた若い世代は、縮こまってしまい野望を持つ人がいなくなってしまった。」という印象を持たれています。
ただ、僕は、「今の若者には夢がないなんて、全然言えない」と感じました。
若者の当たり前の基準が変わった。
今から30-40年前の日本では、大手に入れば終身雇用、右肩上がりの給料などが当たり前に存在し、それによって将来設計を明確に築ける環境が整い、仕事に打ち込む環境が作られていました。
そのため、[結婚すること][家族を作ること][家を建てること]へのハードルが下がります。
それと比較して、現代では、コスト削減のために人材の流動性が高まり、給料も右肩上がりとは言えなくなってきました。
その結果、将来設計が難しくなり、結婚も、家族作りもコストがかかるものとして認識され、30-40年前では当たり前だと思われていたことが、当たり前ではなくなってきているのです。
家を建てるにしても、35年ローンを組んでも、最後まで返済できる見通しが立ちづらいため、怖くて家なんか買えません。
要するに、今の時代、結婚すること、家族を作ること、家を建てることは、30-40年前と比較すると難易度が格段に上がっているということです。
社長の場合、結婚、家族作り、家作りなどが、当たり前にあったからこそ、違う方面の夢を持つことができたと言えます。
その一方で、彼が出会う若者にとっては、結婚、家族作り、家作りが当たり前でなく、難しいことだからこそ、それが夢になっているのです。
夢とは何か?
そもそも、夢なんてなんでもいいんですよね。
本当。そこに優劣なんかないですし、良いも悪いもありません。
世界一の企業を作るのも、家族を作るのも、別になんだっていいんです。
人それぞれ、いろんな事情があるんですから、人の夢にケチをつけることなんかできません。
人の夢にケチをつける時間があるなら、その時間を自分の夢を達成するのに使った方がいいんです。
人の数だけ生き方があり、夢があります。
そもそも、夢を見られる時点で恵まれているかもしれません。
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人のことなんて気にせずに、好き勝手に生きればいいんです。
好き勝手に夢を追えばいいんです。
自分が幸せだと思えて、それで1人でも多くの人も幸せにできるのであれば、それでいいんです。
経営者の方と話しながら、しみじみこう思いました。
時代によっても、境遇によっても、夢は変わります。
あなたが信じる夢を追いかけてみてください。
どんな夢だとしても、それを他人が批判する資格はありません。(殺人はやめましょう。あなたも、あなたの大事な人も、殺された人も、殺された人の大事な人も、苦しみしか生みません。誰かのためにならない夢はやめましょう。)
では、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!
また次回お会いしましょう!
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