こんにちは。
ごりぱちです。
僕は、大学・大学院時代、共に国際協力を専攻としたコースに所属していました。
卒業生には、JICA(国際協力機構)やUNICEF、世界銀行といった国際協力機関で活躍する方が数多くいます。
OBとして学校に来ていた、まさに現場で働いてる方が「国際協力をするなら、絶対に頭に叩き込んでいないといけない話がある」と口を揃えて伝えられる「僕のお父さんはボランティアに殺された」というストーリーがあります。
そのストーリーの内容が、「国際協力で絶対に忘れてはいけないこと。」を見事に表現していて、とても素晴らしかったので、今回は、そのストーリーを紹介します。
国際協力に関心がある方にとって、少しでも有意義な内容になると嬉しいです。
では、レッツゴー!!!
↓国連職員のなり方と、起業家を目指すようになった理由を書いています。興味がある方は読んでみてください!
▶︎国連職員ではなく、起業家を目指すようになった理由とは。
途上国で国際協力やボランティアをしたい人が知るべき話。
僕のお父さんはボランティアに殺された
途上国のとある村に、とっても仲の良い父と息子がいました。
その親子は、川で釣りをしたり、おしゃべりしたり、散歩をしたり、お金がないながらも、幸せそうに暮らしていました。
そんなある日、”ボランティア”と呼ばれる人たちが、彼らの村にやってきました。
ボランティア「今の生活水準が低いから、もっとお金が稼ぎなさい。」
“セイカツスイジュン”と言う、聞いたことがない指標が低いという理由で、米よりも高く売れる野菜を育てるように言われます。
野菜は、米と違って、とても手のかかる作物なので、お父さんは息子と遊ぶ時間を削らないといけなくなりました。
野菜がある程度育ってくると、”ボランティア”の人はこう言いました。
ボランティア「より高い金額で野菜が売れるように、隣町の市場まで持って行きなさい。」
お父さんは、毎週のように市場行き、野菜を売るようになりました。
市場では、野菜よりも高く売られている布や雑貨があり、お父さんはその商品も取り扱うようになりました。
ボランティアの人は、お父さんがお金を稼ぐことをとても褒めていました。
お金を稼ぐことで、家にはたくさんの物が溢れるようになりました。
しかし、いくつも仕事をしているお父さんに、もはや息子と過ごせる時間はありませんでした。
前まで、毎日一緒に時間を過ごしたお父さんが、”ボランティア”の人たちが持ち込んだ新しい知識や価値観によって、完全に消えてしまったのです。
新しい価値観に染まっていくお父さんを見て、息子はこう言いました。
息子「僕のお父さんはボランティアに殺された。」
途上国への国際協力やボランティアをする上で忘れてはいけないこと。
国際協力の一般的なイメージとしては、「経済的に貧しく、十分に教育が受けれていなかったり、栄養が取れていない途上国に対して、先進国の制度やテクノロジーなどを用いて、生活水準を向上させるお手伝いをする」というのが挙げられると思います。
確かに、豊かな先進国が途上国を助けることは素晴らしいです。
しかし、「先進国が途上国よりも優れているから、途上国は先進国の言う通りに改善していかないといけない。」という考え方は、絶対にしてはいけないのです。
先進国の当たり前は、途上国の当たり前ではないですし、先進国の人の方が途上国の人より優れているわけないのです。
例えば、国際協力の1つとして、途上国で学校を建設するプロジェクトなどがありますが、学校が数年で機能しなくなっている地域をこれまでたくさん見てきました。
現地の人を信頼することなく、仕事を任せることもせず、”ボランティア”の人たちだけで運営していたために、“ボランティア”がいなくなった途端、運営ができなくなるケースがとても多いのです。
現地の人たちの能力を信じ、“ボランティア”がいなくなっても運営できる体制を構築しないといけないのです。
また、「途上国の人は不幸せだろう。」という思い込みも、決してしてはいけません。
途上国の生活環境は、確かに悪いかもしれません。
だからと言って、彼らが不幸なわけではないのです。
私たちの基準で、勝手に不幸せだと決め込み、相手が望んでもいないのに開発を進めてしまうことは避けないといけません。
相手のバックグランドを知ることなく、一方的に支援をする。
それは、”支援”ではなく、”破壊”になってしまいます。
なんの理解もなしに、先進国水準を持ち込んでしまうと、地域の文化・家族関係・生活環境など、全てが破壊されてしまうのです。
例えば、フィリピンやタイ、インドネシアなど、首都圏での欧米化が進んでいる地域では、首都圏での所得格差が異常に生じています。
その結果、路上で家族3人が裸で横になっているようなホームレスがいたり、麻薬に手を染める子供がいたり、スリなどの犯罪に走る人が増えています。
植民地時代と同じような搾取の構造が、土地の支配とは違う形で、今も進行しているのだと思います。
だからこそ、ねじれを改善するためにも、国際協力は非常に重要な役割を持っているです。
その先端に立つ方々が、「先進国は途上国より優れている。」や「途上国の人は不幸せだ。」といった偏った考え方を持ってしまうと、冒頭に紹介した話のように、「誰のためにもならない国際協力」が展開されてしまうのです。
「不幸せな人を助ける」という、1つの思考に囚われるのではなく、「彼らの現状は?本質的な問題はどこか?最先端のテクノロジーを使うべきなのか?そもそも支援が必要なのか?」と、多面的に考える必要があるのです。
「”国際協力活動をすること!”がゴールではなく、
“人々の幸せを満たすための手段の1つとして国際協力活動がある”」
と捉えて、国際機関で勤めることが、最も重要なことなのです。
国際機関で働く人たちが胸に刻んでいるストーリーや、大事にすべき考え方を共有することで、「国際協力がしたい!」と考えている方に対して、現場の方の話を通じて、少しでもお役に立てたとしたら嬉しいです。
では、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
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