バンコクのホームレスから感じる格差社会。演奏する女学生と頭を下げるホームレスの違い。

公開日:2018年6月5日
     
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こんにちは!

ごりぱちです。

先日、タイのバンコクに彼女と行ってきました。

バンコクはめちゃめちゃ栄えていて、東京と遜色ない地域だけども、

一気に栄えたがために貧困者が取り残されていることがあります。

今回は、彼女と見た貧困の世界と感じた違和感について書いていこうと思います。

では、レッツゴー!

両足のないホームレスが地面で唸ってる。

バンコクで買い物をしていたある日の午後、

路上で両足のないおじちゃんを見かけた。

年齢は50歳くらいだろうか。

そのおじちゃんが物乞いをしていた。

物乞いは、これまで途上国を周る中で、

車の窓の間から手を伸ばしてくる赤ちゃん連れの母親や、

バスに飛び乗って、踊りを披露すると鑑賞料としてお金をもらおうとする子供、

夜、3-4人で取り囲んで、タックルをして倒してる間にカバンを取ろうとする青年、

挙げたらきりが無いですが、

「これでもか!!!」とお金を求める人を見てきたので、

普通の物乞いなら対して驚きはない。

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こういう感じのやつね。

路上に座っての物乞いなら驚きはしない。

ただ、このおじさんは一味違った。

なんと、

地面にうつ伏せになっているのである。

片手にコップを持ちながら、

顔面を灼熱のコンクリートに押し付け、

地面を這いつくばり、

モゾモゾと動きながら、

暑い日中、ずっと唸っている。

「恵んでください。」

ちなみに、バンコクはめちゃ都会だ。

イメージとしては、

都内で買い物をしていたら、

両足のないおじさんが、

うつ伏せになった状態で、

「お金をください」と唸っている。

そんなシチュエーションを想像して欲しい。

割とビックリする。

ちなみにバンコクはこんな感じ。

うーん、東京だわ。

こんな場所で、まだ体を張った物乞いが存在しているのに驚いた。

でも、不思議なのが、

おじちゃんは歩けるのだ。

日中はそこにいるけど、

夜にはいなくなっている。

それはつまり、歩けるからだ。

おじさんの周りを見ると、僕は発見してしまった。

彼の松葉杖を。

彼が松葉杖を階段に置いているのも見た。

それはつまり、

松葉杖があれば日常生活は送れる。

でも彼は、地面に這いつくばってお金を恵んでくれと言っている。

カップの中には、1バーツも入ってない。

どうして彼は、地面に這いつくばって1日を過ごすのだろう。

1バーツも手にできないのに。

(ちなみに、5日間で、カップにお金が入ってることは1日もなかった。)

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バイオリンで留学費を稼ぐ女学生。

そのおじさんを置いて、反対車線に行くと

バイオリンを奏でる女学生がいた。

その子の前にはチラシが置いてある。

そこには、日本語でこう書いてあった。

「私は日本の音楽学校で学びたい。支援をお願いします。」

日中、ひたすら弾いている。

ただ、ひたすら弾いている。

その子を手伝う子達も2人いて、チラシを配っていた。

こちらのカゴにはだいたい100バーツほど入っていた。

僕の彼女も「頑張ってほしい。」と、20バーツをカゴに入れる。

お応援してもらえるのは、未来があるからだろうか。

その子の未来に期待するから、お金を渡すのだろうか。

ちなみに、僕が前回バンコクに行ったのが2018年5月。2018年8月に再度バンコクへ行く機会があったのだが、

全く同じ場所で女学生はバイオリンを弾いていた。一体いつまで続ければ留学にいけるのだろうか。。。

半径10メートルの異世界。

道を一本挟んだところで、

かたや、女学生がバイオリンを弾き、

かたや、おじさんは地面に這いつくばっている。

同じ国、同じ地域、同じ人種、

道1本、たった20メートル、

その物理的な距離に反比例するように、

女学生とおじさんの住んでいる世界は違っていた。

日常の、なんでもない一コマに、

色んな世界が入り混じっている。

異常なくらいに。

おじさんは1日這いつくばって0バーツ(0円)。

女学生は1日バイオリンを弾いて、約150バーツ(650円)。

女学生に関して、マジで留学するって考えてみると、

タイの法定最低賃金は、1日300バーツ(約1000円)。

パートでも、平均は40バーツ(約120円)なので、

8時間バイトすれば、320バーツ(約1100円)。

バイオリンを1日弾くよりかは稼げる。

日本に留学したいのなら、奨学金無しだと

学費(国立,4年間,60万円/年)+生活費(4年間,120万円/年)

=240万円+480万円=720万円

=720万円/3(1円=3バーツとする)

=240万バーツくらい必要だろう。

240万バーツ/300バーツ=8,000

1日300バーツ稼いだとしても、

8,000日=21年、働く必要がある。

途方も無い数字だ。

おじさんに関しては、

そもそもどうやって生活してるのか、

検討もつかない。

女学生の場合は、

応援したくなる雰囲気はあるけども、

どうやって実現するのかわからない。

ただ、事実としてあるのは、

おじさんは、お金を集められず、

女学生は、お金を集められる。

ということだ。

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ホームレスと女学生の違い

おじさんと女学生、

二人を分けるのは何か。

それは、周りに見せる未来だ。

おじさんに50バーツ渡したら、

それはおじさんの生活に使われる。

でも、それはおじさんを助けることにはならない。

ずっと、お金を求めて地面を這いつくばらないといけない。

女学生に50バーツ渡したら、

それは、彼女の留学費に使われる。

なんとなくでも、そんなイメージができる。

「私の50バーツが彼女の未来を変える可能性があるなら、喜んで渡す。」

こういう気持ちになれるだろう。

「明るい未来を見せられるかどうか。」

そこが、大きな分かれ道なんだと感じた。

まるで、投資家にプレゼンする経営者みたいだ。

バンコクのホームレスから感じたこと

物理的な距離はたった20mくらいなのに、

おじさんと女学生の間に、途方も無い距離間を感じた。

お金という概念で、なんでこんな階層ができているだろう。

なんでこういう世界になったんだろう。

僕たちはどんな世界にしたいんだろう。

そんなことばかり、考えたごりぱちでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

また次回お会いしましょう!

 
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