キャッシュフロー経営の重要性。キャッシュの重要性やキャッシュ不足の回避方法を解説。

公開日:2018年6月7日
     
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こんにちは。

ごりぱちです。

さて、今日は、
「キャッシュ=現金=超重要」について書きます。

キャッシュがないと、いろんな事が起きます。

基本的には悪いことしか起きません。

今回は、僕のスタートアップでの実体験を基にして、

①キャッシュの重要性

②キャッシュがないと起こること

③キャッシュ不足を防ぐ方法

について、書いていこうと思います。

では、レッツゴー!

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キャッシュが経営の生命線である。

僕は、大学院生時代によくファイナンスとか経営系の勉強会に参加していました。

どんな講義でも、絶対に出てくる言葉があります。

それが、「キャッシュは命だ。」です。

キャッシュ=現金=大事

これは、なんとなくでも「そうだよな。」って頭では分かるんですよ。

そして、「なるほど!キャッシュが命か!なら、キャッシュが絶たれないような仕組みを作れば良いんだな!ふむふむ!」となるんですよね。

でも、頭で分かるのと、実際に経験するのでは本当に別物です。

僕は、経験を積んでから知識を入れる方がよっぽど効率が良いと思ってるので、

経営学の勉強をするなら、経営の経験を先に積むことを強くオススメします。

話が逸れてしまいました。

さて、話を戻すと、

僕は、大学院生時代から「キャッシュ=重要」という認識は持っています。

ただ、その知識は、本当にキャッシュがない時じゃないと、本当の意味を知ることはできません。

新卒で入った会社も、「キャッシュ命」という考えを持っていましたが、

正直、ある程度大きい組織なので、自分の日々の生活の給料を心配することはありませんでした。

しかーし、新卒で入った会社を2ヶ月で辞め、設立1年未満、メンバーはボス1人だけというスタートアップに入ったことで、

僕の認識がいかに甘いかを身を持って経験することになります。

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キャッシュ不足で起こること。

スタートアップが会社を大きくするときに、絶対必要なもの。

それは「ヒト」です。

優秀な人材を集める事が非常に重要になります。

そして、その人件費が、コストの大半を占めるようになります。

キャッシュがないと、そもそも会社のために働いてくれてるヒトにお給料が出せません。

そうすると、ヒトが離れます。

せっかくお金を投資して貰って、ヒトを雇ったのに、貴重な人材が消えて、残るのは借金のみ。

これは非常に辛い。

こういう状況になるには、以下のプロセスを辿ることになります。

①会社の考えに共感してくれたヒトと一緒に働く。(この時はまだ無給でも働いてくれるヒトがいる。)

②エンジェル投資家から資金を調達し、新しいヒトを雇って、仕事を増やす。

③売上がうまく伸びないが、新たにヒトを雇用して拡大したいので、資金調達を試みる。(うまく集まれば良いんですが、そんなうまくはいきません。)

④ ③で資金調達に時間がかかると、手元のキャッシュが減り、倒産の二文字が若干見えます。

⑤キャッシュを稼ぐため、単価が低く、かつ納期が短いという、無茶な案件を受けるようになります。

⑥現場の人間への負担が高まり、ミスが頻発します。その結果、1回で済む作業が2回必要になり、その分原価が高騰して、作業工数は増えるけど利益は減る事象が起き出します。また、ミスによって納期が迫り、クオリティの低い納品物を出してしまいます。

⑦納品物のクオリティが低いため、顧客からクレームが入り、アフターフォローで更なる工数を要し、信頼を失います。

⑧結果、仕事が来なくなり、更なるキャッシュ不足に追い込まれます。

手元にキャッシュがあれば、こんな事象には追い込まれずに済みます。

案件を選ぶこともできるし、価格帯や納期もギリギリに設定しなくて済みます。

僕のいるバイオ業界だと、どうしても研究室設立の初期コストや、その後のランニングコストもかかってきてしまいます。

その状態で、外部からの資金調達もなく、毎月赤字かトントンの状態が続くと、精神衛生上非常によろしくないです。

稲盛和夫さんの本の中で、「売上を最大に、コストを最小に」という言葉がありますが、それが本当に原理原則だと思います。

いくら資金調達をしても、月々のキャッシュフローが赤字であれば、全く意味がありません。

とにかく、キャッシュを安定的に生む事業を一つ作る or 外部からの資金調達を行う等しないと、

「このまま会社が消えてしまう!」と、焦ったことは数えきれないです。

今だって、まだまだ安心とは言えない状況ですが。。。笑

キャッシュのリードタイムの重要性。

なんども倒産の二文字がちらつく中で、ビジネスをする上で重要だと思う点があります。

それは、受注から入金までの期間、いわゆる「リードタイム」です。

例えば、6月中に受注し、7月に納品、8月に入金となると、受注から入金までのリードタイムは2ヶ月となります。

このリードタイムがあまりにも長いと、黒字倒産が発生します。

黒字倒産とは、売上は上がってるけど、支払いに回す現金がないため倒産する現象です。

例えば、リードタイムが5ヶ月とすると、

6月に受注して、入金が11月。入金額が100万円としましょう。

もちろん、その間には他の案件のためにお金を使っています。

同じように、100万円の案件が5件、7月に入り、リードタイムが5ヶ月とすると、12月に500万円が入金されます。

全部で6案件にかかる費用が120万円、支払い期限が11月末とします。

するとですね、12月末での売上金額は合計600万円、支払いが120万円なので、480万円の利益なのですが、

11月末では売上金額100万円、支払いが120万円なので、20万円の赤字になります。

これは、長い目で見たら黒字ですが、局所的に言うと赤字になり、その支払いに回せるキャッシュがないと、債務不履行になり、倒産になってしまいます。

かなり極端な例を出しましたが、ここで言いたいのは、

「キャッシュが入るタイミングをコントロールすることが非常に重要」と言うことです。

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キャシュ不足を防ぐには。

僕がいる会社も、リードタイムは平均して4-5ヶ月と非常に長いです。

会社を始めたばかりの頃は、お客様に言われるがまま対応していましたが、

先ほど述べたように、キャッシュがなくなりかけて何度も倒産の危機が襲いました。

そこで僕らがやったことは凄く当たり前のことです。

それは、「前金として受注総額の50%をもらうこと。」でした。

今までなら、100万円の案件を6月に受注し、11月に100万円が入金されていたのが、

6月の受注時に受注金額の50%の50万円を、11月に残りの50万円を入金してもらうようにしました。

これは、キャッシュコントロールにおいてめちゃめちゃ大事なことでした。

これによって、案件をたくさん受けても、きちんとしたサービスを提供することが可能になったのです。

キャッシュフロー経営を理解に、お金に強くなろう。

どうやって、キャッシュを得るのか、定期的にキャッシュを生むにはどうすれば良いのか。

お金に強くなることは、本当に大事なことです。

「金の亡者になってしまった」と言われたこともありますが、

自分の思いを表現する会社、それについて来てくれる仲間のために、

お金には強くならないといけないのです。

お金のことを馬鹿にせず、真剣に捉えることが、自分でビジネスをする上では必要だと強く感じました。

みなさんはどんな考えを持っていますか?

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

また次回お会いしましょう!

 
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