こんにちは。
ごりぱちです。
2020年7月某日。
コロナウイルスがどんどん蔓延していく中、僕は2021年から仕事で赴任する可能性のある、県外のとある地域へ面談に行く予定がありました。
しかし、行こうとしていた地域でコロナウイルスの感染者が出てしまい、面談どころではなくなってしまいました。
移住も兼ねた面談だったので、もともとやりとりしていた市役所の方、宿の方、現地で会う予定だった方、それぞれに連絡をすると、それぞれの立場から苦渋の声が聞こえてきました。
宿の人「観光客の方が全く来なくて、生活が本当に苦しい。でも、今来てもらっても、地域の人から”県外の人は危ない”と変な目を向けられる可能性もある。お互いにとって、苦しい時期ですね。」
市役所の人「移住相談窓口として、真剣に移住を考えてくれる人は、是非とも訪れて欲しい。しかし、私の仕事を知っている人は、正直私を避けている人もいます。辛いです。」
現地の人「県外からウイルス持ってこられても困るからねえ。事前に陰性だって分かればいいんだけど。。。」
とにかく、みんな何かしら不安で、何かしら怖くて、辛い思いをしていることは事実です。
結局、僕はこの面談をキャンセルしました。
理由は、「もし僕が無症状のコロナ患者だったら、取り返しのつかないことになってしまうから」です。
そこで僕は考えました。
僕「てか、検査を受けて、陰性って証明できないと、今後いつまでも、どこにも行けないな。」と。
仕事で出張などに行く際、いつまでも自分が陽性・陰性か分からないままでいるのは、非常に気分が悪いです。
ということで、この記事では、「全くコロナの症状のない僕が、PCR検査を受けるためにはどうしたらいいのか?」という内容で書いています。
コロナウイルスの検査の受け方が分からない人、無症状だけど検査を受けたい人は必見です。
また、今の制度について、一緒に考えるきっかけになれば嬉しいです。
では、レッツゴー!!!
保健所に電話 。生まれた疑問。
「地域名 保健所 コロナ」と検索すると、保健所への電話番号が見つかると思うので、まずは検索してみましょう。
営業時間は、地域によって変わりますが、役所の仕事なので、平日は9-17時、土日祝日はお休みです。
僕が電話したのは、土曜日だったので、当然ですがお休みでした。
ここで疑問が湧いてきます。
僕「コロナ検査を受けられる保健所が、土日祝日普通に休むってどういうことだ?平日の日中しか連絡できないって、会社員どうするの?」
もちろん、忙しいのは分かります。
でも、国全体として押さえ込みたいのなら、緊急スタッフを雇える予算を提供するだとか、何かしらすべきだと感じました。
とにかく、電話できないんじゃ全く意味がないので、土日祝日でも電話対応してくれる厚生労働省へ連絡しました。
厚生労働省へ電話。生まれた疑問。
厚生労働省相談窓口:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:午前9時から午後9時(土曜日・日曜日、祝日も実施)
2コールで出てくれたので、待ち時間は0です。
僕は、自分の体調を伝えました。
・10日ほど軽い咳が続いている。
・喘息持ちで、気管支がそこまで強くない。
僕は、PCR検査を受けられる可能性があると思っていました。
なぜなら、「感染の疑いのある項目に該当する」と考えたからです。
【PCR検査の相談の目安】
- 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱などの強い症状のいずれかがある場合
- 重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
※高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)など)がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方
- 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)
そう、僕は比較的軽い風邪の症状(咳)が10日ほど続いていました。(発熱はないですが)
そして、面談先の人からも「可能であればPCR検査で陰性とか証明してくれると、受け入れる側としても非常に安心です」と言われていたので、その旨も伝えました。
しかし、相談窓口からはこんな返答をもらいました。
窓口「コロナの場合、風邪の症状が出て、6日目に重症化します。あなたはすでに10日ほど経過しているので、コロナではないでしょう。」
僕「しかし、無症状の患者も増えているので、一概に判断はできないのではないでしょうか?」
窓口「そうですが、現状、国の方針として、無症状患者のPCR検査は保健所で対応することができません。」
僕「何か方法はありませんか?」
窓口「お近くの病院に行き、そこの医師がPCR検査の判断をした際には検査を受けることができます。」
僕「費用はどのくらいですか?」
窓口「保健所での検査は無償です。しかし、病院経由ですと、診察料や初診料は患者さんの自己負担です。でもまあ、健康保険の適応なので、3割負担で済みます。」
ここで話が終わりました。
まとめると、こんな漢字です。
・無症状患者は、検査を受けられない。
・本当に受けたいなら、病院に行って、医師の判断が必要。
・保健所で直接検査をするなら無償。病院経由なら初診料・診察料の3割が自己負担。
無症状患者が増えているのに、いつまでPCR検査の対象を絞っているんでしょうか。
陽性か陰性か分からない状態で、ほっぽり出されて、それで人に感染させるなって、無理ですよ。
Go To Travelしかり、「行く側も受け入れる側も、何にも分からない状態で、ただただ怖いだけ」って、lose-loseですよ。精神的に。
無症状の人がPCR検査を受けるには
無症状の人が検査を受けるには、現状のところ、「仮病を使い、病院でPCR検査が必要と判断される」しかありません。
つまり、「無症状で検査を受けさせてもらえないなら、仮病を使って検査を受けるしかありません。」
ただ、これは非現実的なので、もちろん僕はやりませんでした。
だからこそ、県外の面談をキャンセルしたのです。
自分が陰性だと分からないのに、行く気なんて起きるはずありません。
世界最大の感染国、アメリカのNYの対応
最も多くの感染者数を記録したアメリカ、その中でもNYは一時的に大パニックになっていましたが、7月に入ってから、感染者数は激減してきています。
彼らが劇的に感染者数を減らせたのは、「検査数の拡充」がキーになります。
▶︎ニューヨーク州は無料で希望者全員に1日6万6000人検査。経済活動続けるなら検査拡充がカギ
NYは、とにかく、「誰が陽性で、誰が陰性なのか」をはっきりさせたのです。
自分が陽性か陰性か分かれば、とるべき対応は明確です。
陽性なら、今まで通り気をつけてね。
陰性なら病院で一定期間隔離だね。
陰性と分かっていれば、最低限、自分から相手に感染させることがないので、比較的安心して出張に行くことができます。
日本の場合、この検査体制を整えるのが現状のところめちゃくちゃ遅いです。
Go To Travelなんて行く気にならない。
自分が陽性か、陰性かが分からない状態で、旅行なんて行く気になれません。
「自分が陽性で、自分が原因でクラスターが起きたらどうしよう」なんて、考えるだけで恐ろしいことです。
そんな気持ちで、どうやって旅行を楽しめるでしょうか?
Go To Travelをやるのなら、せめて旅行者全員にPCR検査を受けさせて、そこで陰性だった人だけ旅行に行けるとか、なにか措置を取らないと、受け入れる側も不安で仕方がありません。
アメリカのNYで、一つ成功例として「検査体制の拡充」が挙げられるのならば、日本でも徹底的にやるべきです。
PCR検査を受けてみようと思って、初めて分かることがたくさんありました。
そして、日本国の対応の遅さにも改めて驚かされました。
この記事では、ぼくが思ったことを好き勝手に書きましたが、とにもかくにも、世界中でコロナウイルスで苦しんでいる人が、少しでも早くその恐怖から解放されることを心から祈っています。
では、今回はここまで。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
また次回お会いしましょう。