こんにちは。
ごりぱちです。
先日、とある高校の「アントレプレナー育成プログラム」に外部講師として参加してきました。
そのプログラムは、高校3年間を通じて、海外研修、色んな企業の経営者のセミナー、ビジネスモデルの設計などを行い、将来の起業家を育成しようという素晴らしい目的を持っています。
そのプログラムの仕上げとして、高校3年生の生徒たちがビジネスモデルを作り、そのプレゼンをする機会が与えられ、僕はその審査員としてプレゼンを聞かせてもらいました。
合計10人の生徒さんは、具体性はともかく、「なぜそのビジネスをしたいのか」、「誰のためのものなのか」がしっかりと説明できており、10分間という限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮してくれていました。
僕の他にも参加していた経営経験のある審査員からも、「どうやってお金を生む仕組みを作るか」、「事業を続けることが大事である」、「お金は信用であり、世の中にたくさん貢献すればお金も巡ってくる」といった話を聞け、生徒さんからも質問が飛び交い、すごく良い雰囲気でプログラムは進んでいました。
しかし、最後に行われた担当の教員からの総評で、僕はめちゃめちゃガックリしてしまいました。
今回は、日本の教育現場で行われる起業論について自分の意見を書いていこうと思います。
では、レッツゴー!!!
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起業家教育の担当教員からのまさかの発言。
プログラムの1番最後。担当教員からの総評で、僕ら審査員は頭を抱えました。
それは、こんな発言でした。
みなさん、今日はお疲れ様でした。発表している皆さんの目が輝いていて、私は本当に嬉しかったです。
でも、残念なことがあります。
それは、発表者の中の何人かが、お金をどうやって儲けるかを中心に話していたからです。
この時点で、「うん?」という違和感が生まれ始めます。
お金儲けを主眼においてはいけません。社会貢献を念頭に入れてください。お金稼ぎは二の次です。
よく、お金を稼ぐのは良いことだという例で、カーネギーさんという鉄鋼王を例にあげる方がいます。
確かに、カーネギーさんは、カーネギーホールや学校など作って社会貢献しているように見えますが、あれは全て自分の見栄のためです。
どれだけ自分が凄いのかを誇示するためのものであり、あんなのは社会貢献でもなんでもありません。
いやいや、待てよ。何言ってんだこの人。自分の中で、なぜだかイライラしてきます。
起業してお金を儲けるなんて、この社会では当たり前に行われています。
そんなので世の中は溢れています。
皆さんには、社会貢献を第一に考えて欲しいのです。
お金儲けを第一に考えるのはいけません。
なんでこんな発言をするのか、僕には意味がわかりませんでした。
先生の話は、現場の経営者達の話とは完全に真逆だったのです。
ちなみに、カーネギーさんは自己啓発本として世界でも指折りの有名な方です。
起業家教育に対する違和感の正体。
なぜ、先生の発言にこんなにも違和感を持ったのか。
それは、僕が持っている価値観と全く違った発言だったからです。
僕が持っている起業に対する考え方はこんな感じです。
・お金を稼ぐのは良いこと。稼がないと事業が続けられなくなり、社会貢献とか言ってられなくなる。
・起業は自己表現のツール。自分の思いを社会にぶつけてみるのが面白い。
・お金を稼ぐことは、雇用を生み、納税につながり、社会貢献になっている。
対して、先生が持っている考え方はこんな感じです。
・社会課題の解決に繋がらないビジネスには全くもって意味がない。
・社会的価値のないビジネスで稼いだお金での社会貢献は、社会貢献としては認めない。
・お金を稼ぐだけのビジネスなら誰でも簡単にできる。
・金儲けのための起業が世の中の大半を占めており、意味がないビジネスが多い。
どっちが良い/悪いではありません。
いろいろな考えがあるのは、多様性を含ませる上で非常に重要だと思います。
しかし、「実際にビジネスをしたことない人が、起業論について声高々に生徒に号令をかけるのはいかがなものか」と思ってしまいました。
「経験したことのない人間がどうやって教えるねん。」
というのが、僕が違和感を感じた1番の理由なんだと思います。
しかも、高校生にとって、担当教員の意見は割と絶対正義的なところがあるので、すごい偏った考え方が植え付けられるのかなと。
それを考えると、少し怖くなりました。
起業家教育の教員には多様性が必要
「大企業も潰れる時代、グローバル化の波に飲まれないためにも、多様な価値観を持った人材の育成が大事だ。」
そういったことが言われる中で、学校はどんな立ち位置にいるのか。
多様な価値観を持った人材を育てたいのに、多様な経験をしてきていない教員のままでいいのか。
大学で教員免許を取得し、社会経験がないまま先生になった人が教員の大半を占めるままでいいのか。
そんなことを考えると、教員側にも、多様な人材が入り込んでいく必要があると強く感じました。
この動画では“学校教育が子供のクリエイティビティーを破壊する“という内容を話しています。
気になる方は目を通してみてください。
起業家育成の課題
「お金稼ぎのための起業はよくない」
「社会の役に立たないビジネスからの社会貢献は、社会貢献とは呼ばない」
といった発言から、生徒がどんな印象を持っているのか。
それは誰にもわかりません。
ただ、ビジネスを経験している人と、そうでない人の発言はまるっきし違っているのは事実です。
お金に対して、悪い印象を植え付けるような発言をしていたのでは、起業家は生まれません。
教育現場における課題を再認識した1日でした。
どう解決していくべきなのか。自分でも考えてみようと思います。
今回はここまでです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回お会いしましょう!
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