「英語講師が必要ない未来を作りたい」英語講師として働く小川彩美さんの教育に対する想い。

公開日:2020年10月2日
     
 英語,英会話講師  
   

こんにちは!

ごりぱちです。

現在、Teach For Japanの9期フェロー候補生として、2021年4月から常勤講師として教育現場に立つための研修の真っ最中です。

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Teach For Japanで知り合った魅力的な同期の方を紹介したく、インタビューをしまくっております!

今回ご紹介する魅力的な同期の方は、小川彩美さんです!

小川彩美さんは、イギリスのロンドンで働いた際に「私が何年も費やした英語学習はなんだったのか!!!」という強い怒りや失望感を覚え、そんな経験をもとに日本で英語講師として働いている方です。

そんな小川さんが、なぜ「英語講師の必要ない未来」を考えるようになったのか、興味が湧いてきませんか?

この記事では、小川さんが教育に関心を持ったきっかけ、英語教育に対する思いなどを紹介しています!

英語教育に関心のある方は必見です!

では、レッツゴー!!!

⬇︎小川彩美さんの書籍です!ロンドンでの実体験を元にした面白い一冊になっています!

⬇︎日本の公教育が抱える課題について簡潔にまとめてあります。

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小川彩美さんはこんな人

大事にしたい想い
「子供たちが、自分の未来に希望を持って生きていける世界の実現」

【これまでの経験】
立命館大学経営学部卒業

英検準1級取得

一般起業に就職・勤務後、イギリスのワーキングホリデー・ビザ(YMS, Tear5)を取得し、ロンドンに2年間滞在。

ロンドンの観光中心地、コベントガーデンにあったデザイナーズブティックにて勤務。

現在、フリーランスの英会話講師として大学・専門学校・企業・コワーキングオフィスで活躍。

▶︎小川彩美さんのHP
http://ayaminglish.com

▶︎インスタグラム
https://www.instagram.com/ayaminglish/

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教育分野へ関心を持ったきっかけ

Q. どんなきっかけで教育へ関心を持つようになったのですか?

私が教育に関心を持ち出したのは、2014年にイギリスにワーホリで行ってからです。

イギリスに行く前まで、正直言うと教育に対する関心は全くと言っていいほどありませんでした。

「教師ほどコスパが悪い仕事なんて絶対したくない!!!」と本気で思っていたくらいですから。笑

ただ、イギリスに行って、私は危機感を感じました。

日本がアジアで一番豊かだと思っていましたが、現実は大きく異なっていました。

現地で日本企業や製品を見ることは少なく、逆に中国や韓国企業や製品を見ることが多く、「このままだと日本の経済はヤバイな。」と肌で感じることになりました。

「どんな差があって、日本経済が他国から遅れをとっているのか。」

ロンドンで働き、色んな人たちと出会う中で見つけた答えが、「日本人の英語スキルの低さ。」です。

「英語が話せなくても、海外の人は日本人に優しくしてくれるから!」という話も聞くとは思いますが、それは日本人がしっかりお金を落とすからです。

観光客としての日本人に優しくする理由は、私がロンドンのブティックで働いていた経験からもすごくよく分かりました。

ただ、観光と仕事は全くの別物です。

私がロンドンで英語に苦しんでいる一方、韓国・台湾・中国の友人は普通に仕事レベルで英語を話せていました。

そんな彼らに、「なぜ英語が話せるの?」と聞いたところ、「海外に住んでいたとか、特別な英語教育を受けた」とかではなく、「学校で勉強していたから」という答えが返ってきたのです。

ロンドンで、英語を用いて、堂々と仕事をしていた彼らは、私たちと同じような内容の授業を通じて、しっかり英語を身に付けていたのです。

この差はなんなのでしょうか?

税金を投入し、中高と6年間も英語の授業をやっていたのに、海外で全く役に立たない英語力しか身に付けられない日本の英語学習の現状に、私は憤りを感じました。

だからこそ、「義務教育のみで英語が話せるようにしたい!」と思うようになり、フリーランスとして英語講師になりました。

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教員として働こうと思った理由

Q. なぜ、フリーランスの英語講師から、教師として働こうと考えたのですか?

日本に帰国した後、英会話スクールではなく、フリーランスの英語講師として働き出した理由として、「英会話スクールに対する不信感」が挙げられます。

日本には、数え切れないくらいの英会話スクールが存在し、通っている人の数もかなり多い中で、実際に英語を話せるようになった人の割合が圧倒的に少ないのです。

これはつまり、英会話スクールが「高い品質の英語教育を提供していない」ことを証明しているようなものです。

それに、英語講師なんかいなくても、義務教育で英語が身に付くようにして、英語の講師がいらない未来を作りたいとも思っています。

フリーランスとして働いていると、マジシャンや劇団員、youtuberなど多様なキャリアを持つ方々と出会う機会が増えました。

その人たちと一緒に企画を作ったりするのですが、どれだけ企画が進んでも教育現場にコネクションがなければ、義務教育の英語学習の質を改善するところまでは至りません。

だからこそ、自分が公教育の現場に入ることで、義務教育へのアプローチがよりしやすくなると感じ、教員を目指すことにしました。

教員になる選択肢の一つとして、Teach For Japanにも参加することになります。

*現在はTeach For Japanを辞退し、違うアプローチで教員になる道を模索しています。

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Teach For Japanに対する感想

Q. Teach For Japanでの研修が始まって3ヶ月程度たちましたが、今の率直な感想を教えてください。

良いところ

大学時代、教職の単位を取ろうなんて全く思っていなかった私にとって、研修を通じて学ぶ教員の仕事内容、保護者や地域との関わり方、授業の進め方などを学べたのは凄く新鮮で、毎回新しい学びがありました。

教員に必要な能力の高さにも驚き、良い意味で現場の先生方を見直すことにもなりました。

また、同期に素晴らしい若者(大学生)が多く、年齢関係なく教育に情熱を持つ素晴らしい人と出会うことで、「日本の未来は安心だ!」と思えるようにもなりました。笑

新しい発見としては、「学校の成績が悪いのは、生徒の資質ではなく、先生との相性が合わないことが原因なこともある。」と思えたことです。

「教員になりたい!」という思いを一つとっても、そこには様々な思いがあります。

同期の方々は、「日本の未来をよくしたい!」という熱い思いを持つ方が多いですが、同じ教員志望でも「生活が安定しているから。公務員だから。」という理由で教員になる人もいる事実を考えると、教員の当たり外れによる生徒への影響はとても大きいと思います。

そんな気づきを通じて、「学校現場は、もっとフレキシブルに人材配置を行えるようにすべきではないのか?」といった、これまで思いもしなかった課題を持てたのも、Teach For Japanのコミュニティによるものだと思っています。

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教育に対する課題感について

Q. 教育に対して、どんな課題感持っていますか?

大学でも英語講師としてお仕事を続けて3-4年になりますが、「このままこの学生たちは社会に出ていくのか?大丈夫なのか?」という不安を抱えることが多々あります。

私が最も許せないのが、家庭環境・経済状況によって生じる教育機会の格差です。

例えば、頭が良く英語もでき、人格も優れているにも関わらず、家庭的な事情で大学へ進めず、高卒として社会で勝負しなければいけない人がいる一方で、

大学生としての十分な学力がなく、勉強意欲もないまま大学生活を終えるにも関わらず、親が学費を援助してくれることで、大卒の肩書きを持って社会に出ていく人もいます。

そんな差があることが許せないですし、それを容認している社会も許せないです。

私立大学の四年間で、学費や生活費を含めて600-700万円ほどかかる中で、肩書きだけの大卒を獲得している人たちは、親のお金で「大卒として就活できる権利」を獲得しているだけです。

そんな状況を改善するためにも、地域や学校での教育機会の差をなくし、義務教育を通じて、一定水準以上の学力を定着させることが重要だと考えています。

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英語教員として取り組みたいこと

英語,英会話講師

Q. 英語教員として赴任する際に、取り組みたいことはありますか?

私は、「英語を学ぶ意味」を生徒一人一人が説明できるようになってほしいと思っています。

科目としての「英語ができる。できない。」はあまり大事ではありません。

TOEICで満点をとっても、英検で一級を取っても、だからといって海外で働けるかというと、そんな単純なものではありません。

どれだけテストで良い点数を取っても、それは現実社会で使える英語能力を反映しているのではなく、ただテストで点を取るのが上手いだけなのです。

異国の地で現地の人と一緒に働くのは、旅行でコミュニケーションを取るのとでは訳が違います。

私が現地で本当に苦しんだ理由を思い返してみると、学生時代に「英語を学ぶ理由」をしっかりと持てていなかったことも、理由の一つに挙げられます。

だからこそ、大事なのは、「自分なりの納得感を持って英語を学ぶ姿勢を身につけること」なのです。

もちろん、英語を学ぶ理由はなんでもよくて、「旅行で現地の人とコミュニケーションを取りたい!」「大学進学で英語のスコアが必要だから!」「英語を学ばないと進路が狭まるから!」といった理由で良いのです。

実際にイギリスで働いてきた経験をもとにしつつ、「英語を勉強する理由」を一人一人が理解できるような授業を心掛けていきたいと思っています。

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グローバル人材とは

Q. グローバル人材に必要な能力はなんだと思いますか?

「来るべきグローバル世界に!」などと言われていますが、もうすでにグローバル世界は到来しています。

グローバル世界を生き抜くためには、自分に自信を持ち、自分の軸をぶらすことなく突き進んでいく能力が必要です。

その一方で、「他者を受け入れよう!違いを受け入れよう!」という大合唱に、少し違和感を覚えることもあります。

フレンドリーな性格の人、一つのことに集中して他が目に入らない人など、色んな人がいる中で、無理やり「他者を受け入れろ!」と考えを押し付けるのは違うかなと。

確固たる自我を持っていれば、「私はこう思う。あなたはそう思うんですね。」と、自然と受け入れられるようになると思っています。

なので、受け入れるべきは他者ではなく、まずは自分のことからなんです。

自分を受け入れ、自分の軸を持っている人が、グローバル人材として戦っていける人だと思います。

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日本の未来のために働きたい

Q. 日本に帰国せず、ロンドンで働き続ける選択肢はなかったのですか?

日本が好きですし、日本で生活したい気持ちが強かったので、ロンドンに残る選択肢は考えませんでした。

海外にいたことで、「世界から見た日本のイメージがめちゃくちゃ良い」ことに気が付けました。

中国出身というだけで、その人の人格関係なく、嫌われてしまっている人を多く見てきた中で、日本出身というだけでポジティブなイメージを持たれることに驚きと誇りを持つようになりました。

単純に、「日本って良い国なんだな!」と思うことができたのです。

その反面、日本国内の自殺率の高さ、国家予算における教育費の少なさ、学生の学力低下など課題が山積であることもまた事実。

そんな中、私は「教育こそが、未来を作る根幹である!」という思いを胸に、「子供たちが、自分の未来に希望を持って生きていける世界」の実現に向けて、精一杯アプローチしていきたいと思っています。

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子供たちが未来に希望を持てる社会

Q. 子供たちが未来に希望を持てる社会を作るために必要なことは何だと思いますか?

私は、「”教育”を自分事として考えられる人を増やすこと」が重要だと考えています。

教育現場を変えること、制度そのものを変えることも確かに重要だと思うのですが、それらを変える原動力となるのは、私たち一人一人の行動が起点となるはずです。

だからこそ、私たち一人一人が教育に無関心になることなく、「社会全体でどうやって子供たちを育てていくのか?」という点で物事を考える必要があると思います。

そんな中、私は英語講師としての仕事を通じて、学力の低下よりもさらに恐ろしいことが進行していると感じています。

それは、「他者に対する無関心」です。

大学で講義をするようになって気付いたのですが、今の学生は休憩時間中に誰とも話さないことがあります。

ひたすらスマホの画面を見ています。

私が学生の頃はまだガラケーの時代だったので、メールを送るくらいでしか使っておらず、同じ授業を受けている子と話すことが大半でした。

別に、スマホを使うことを悪いと言っているのではありません。

ここでのポイントは、物理的に近い他者の排除と、コミュニケーション能力の欠如です。

90分間、一緒の授業を受け、物理的に近くにいるにも関わらず、物理的に近い人とはコミュニケーションを取らず、スマホを通じて好きな人としか関わっていないことに問題があると思っています。

自分と近しい考えの人としか交わらなくなると、違う考えを持つ人のことを自然と排除してしまい、コミュニケーションすら取らなくなります。

常に近しい考えの人と一緒にいることで、自分の考えは確実に偏ることとなり、他者に対する関心はどんどん失われていきます。

これは学生だけでなく、私たち大人も同様の問題を抱えています。

しかし、”教育”について考えることは、他者を想うことになります。他者の未来を考えることになります。

だからこそ、私たち一人一人が”教育”に関心を持つことで、自分と違う世代の人たちのことや、自分と違う考えを持つ人に対して関心が持てるようになるのではないかと思っています。

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教員の役割について

Q. オンラインで簡単に良質な学習コンテンツにアクセスできる今、教員として求められる役割はなんだと思いますか?

知識を伝えるだけの役割は必要ないと思っています。

インターネット上にコンテンツが溢れている中で、教師が行うべきことは、「なぜ勉強をするのか?なぜそれを学ぶのか?」を的確に伝えることができ、生徒の学習におけるモチベーションを維持してあげることです。

また、人間社会を生きていく上で、他社との関わりを断つことはできません。

それはつまり、「他者を軽んじて生きていくことは不可能」ということです。

だからこそ、学校生活を通じて、先生を通じて、地域社会を通じて、人を思いやる心や人格、社会性を育成することが教員として非常に重要な役割だと思っています。

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まとめ

「基本、人のことを信用している。裏切られたとしても、人を嫌いになることはなかった。”人間だし、そんなこともあるよね!”で、許せてしまう。」

「連絡をしないとか、縁を切ってる人もいるけど、その人を思い出すとき、その人の良い部分が記憶にこびりついていて、悪い部分は記憶から消されている。」

「世の中の発明は、全て愛からできていると思ってる。車ができたのは遠くの人に会いたかったから。電話ができたのは、遠くの人と連絡を取りたかったから。きっと人間は、無意識のうちに、誰かのハッピーな姿を思い浮かべるんだと思う。」

こんな人いますか?

こんなにピュアで、心優しい人っていますか?

聖母マリアのような優しい心を持ち、日本の教育課題に対して真っ向から切り込んでいく小川さんの話を聞けば聞くほど、「日本の輝く未来には欠かせない人材だな。」と思うようになりました。

小川さんが想う、理想の英語教育が実現できるよう、僕は心から応援したいと思います!

では、今回はここまで!

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

では、また次回お会いしましょう!

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