資金調達,注意点

スタートアップ

[年輪経営の重要性]資金調達の金額に踊らされてはいけない。ベンチャーだからこそ利益を追求せよ。

SCR3AMFR3AK / Pixabay

こんにちは。

ゴリぱちです。(@3Bgoripachi)

起業する上で、資金調達というのは、心が踊るハイライトの1つだと思います。

自分の夢やビジネスモデルを語り、それに共感し、未来への可能性を信じてくれる人たちが資金を提供してくれるというのは、本当にワクワクすることですし、興奮することは間違いありません。

今まで見たこともないような金額が会社の口座に振り込まれるわけですしね。また、億を超える資金調達ができると、なんとなく凄そうなイメージもつきます。

ただ、どれだけ億を超えるような金額の資金調達をしようとも、それが必ずしもいい結果では無いことが最近分かりました。

普通、「俺の会社はこの前2億円の資金調達できたぜえ。」と聞くと、「ああ、うまくいってるんだなあ」って思う方が多いと思うのですが、実はうまくいっているとは限らないのです。

むしろ、短期間での成長のために巨額の資金調達をするのは、「会社を壊す大きな要因になるのではないか?」とさえ思うようになりました。

資金調達の目的。

資金調達の最たる目的は、「事業推進スピードを高め、利益を最大化するための機会を得ること」です。

簡単に言えば、「時間をお金で買うこと」になります。例えば、年間利益が2,000万円の会社があったとします。

その会社が狙っている次の事業には1億円必要となれば、現状のままだと次の事業に手をつけられるのは5年後となります。

しかし、もしその1億円を調達できれば、すぐにでも次の事業に手を出すことができます。

つまり、1億円の資金調達をすることで、4年分の時間を買ったのです。

また、資金調達せず、5年後に事業を開始した時には、すでに狙っていた市場が飽和状態になっている可能性も考えられます。

1億円調達することで、即座に次の市場に参入することができ、しかもそこがまだ手付かずだった場合、同じ5年後でも、資金調達して早くから市場にいる方が圧倒的に稼ぐことができるでしょう。

資金調達によって、時間だけでなく、利益も最大化できるようになるわけです。

こういった側面から、短期間で会社を拡大したい人たちが、資金調達を行うことが多くなります。

ここで1つお伝えしたいのが、資金調達は必須ではないということです。

短期間での爆発的な拡大ではなく、年々少しづつ拡大するような年輪経営の手法をとる会社に関しては、資金調達を行う必要はありません。

なぜなら、会社の売上や利益の範囲内での活動をメインとしているからです。

「資金調達してるから偉い、そうじゃないのは意識が低い」ということは全くなく、会社の進むべき方針の違いによって事業拡大の手段が違っているだけです。ここだけは頭に入れておいてください。

ちなみに、僕の所属していたスタートアップは、「5年で上場!」を掲げていたので、バンバン資金調達していました。

外から見たら調子が良く見えたかもしれませんが、内側はボロボロでした。

そこで大分痛い目を見たので、僕の場合は「年輪経営」を目指していこうと思います。

年輪経営に興味のある方は、次の本を読んでみてください。

「すぐに上場だぜ!」とバンバン資金調達を行う一般的なベンチャー企業の経営とは全く違った考え方を元にした経営について書かれています。

すごく勉強になるので、是非ご一読を!

資金調達の罠。

資金調達をする際、億を超える金額になると、VCCVCといった投資のスペシャリストから資金を得ることになります。

その際、もちろんですが、何の見返りもなく投資してもらえるわけではありません。

投資した金額を上回るリターンを期待して、投資家は投資をするのです。

そのリターンを生み出すものが株式となります。

例えば、A社が、VCCVCから1億円の資金調達をする際に、A社は1億円に相当する量の株式を投資家に与えないといけません。

この時、会社の価値が5億円だとしたら、1億円は会社の価値の20%に当たるので、20%分の株式を投資家に与えます。

なので、資金調達の際、投資家に与える株式の量は会社の価値によって大きく変わります。

会社の価値は、売上や利益、市場の成長性など様々な要素で構成されており、資金調達したい会社と投資家側との間で決定されます。

ここで気をつけないといけないのが、株式の保有比率です。

例えば、A社が1億円を調達したい時、会社の価値が2億円と判断されると、A社は50%の株式を投資家に放出しなければいけなくなります。

この時、会社の経営権はA社から投資をした組織に移動します。

要するに、投資家サイドに会社が乗っ取られることになります。

なぜなら、株式の50%以上を保有している人/組織が経営権を持てるからです。

A社を創業したのを鈴木君とすると、会社の株式の50%をすでに手放しているので、会社のビジネス方針を鈴木君が決められなくなります。

要するに、自分の意思を反映できなくなるのです。

決して、会社から追い出されるわけではないですが、会社を運営する力を失うことになります。

技術系のスタートアップだと、意外とこの事を知りません。

なので、「いきなり数億円投資してもらった!やった!」と思っていたら、「いつの間にか会社の経営権は奪われていた」という事もあったりはするので、十分気をつけてください。

資金調達の金額ではなく、まずは利益を追え。

技術系の会社であれば、利益が出ていなくても、将来の成長を見込まれて数億円の資金調達は可能です。

実際、僕がいた会社も数千万規模の赤字でしたが、1億円を超える資金調達ができました。

他にも、赤字が1億円に近くても、数億円の資金調達をしている技術系の会社は割と存在しています。

技術系の会社の場合、研究室を作ったり、高額な機器が必要な事業もあるので、初期コストが膨大にかかります。

なので、投資会社側からしても、赤字をそこまで意識はしないようです。

ただ、それでも早い段階で赤字を脱却し、黒字化する必要があります。

なぜなら、会社の赤字を無視して、大規模な資金調達を行うことは会社を壊すことになるからです。

調達したい資金の総額と、資金調達の際に放出できる株式の割合を計算し、投資家側に提出したい企業価値を導き出し、その企業価値があると投資家から認められるために必要な売上計画を作成する。

これが、最も現場に負担がかかるパターンです。

例えば、5年後に上場を目指し、3年後に5億円の資金調達を行いたいとします。

その時放出できる株式が20%とすると、5年後の企業価値は25億円になっていないといけません。

一般的に、企業価値は売上の4倍くらいらしいので、5年後に6億円の売上を叩き出さないといけないことになります。

僕らの場合、前年度の売上が2-3千万円でしたが、次の年に10%の株式で1億円の資金調達を行うために企業価値を10億円にしないといけませんでした。

そうすると、売上は3億円が必要となり、前年度から10倍の売上達成が求められました。

従業員を4倍にし、様々な事業に手を出した結果、毎月のコストが爆発的に増大し、売上の増加に比例するように赤字が膨らんでいきました。

結果的に、将来性を見込まれて投資会社から資金調達をすることができたのですが、社内の従業員は疲れ果てていました。

表向きからしたら、従業員が増え、資金調達を行い、イケてるベンチャー企業と映ったかもしれないですが、内情は全く違っていたのです。

手にしたい資金の総額から売上計画をたて、ビジネスを実行することは、現場のキャパシティを完全に無視することになります。

その結果、従業員にしわ寄せが行き、社内の不満がたまり、生産性の低い労働環境が出来上がってしまいます。

一度こうなると、なかなか社内の雰囲気を変えることができなくなり、会社が内側から崩壊していきます。

こういった経験も踏まえて、僕の中では、大規模な資金調達と会社の拡大を追い求めることなく、規模が小さくてもしっかり黒字化できる組織を作ることに集中した方が良いという結論になりました。

まとめ。

資金調達をすると、様々なメディアから取り上げられ、周りからも褒められ、一見華々しく映ります。

もちろん、短期間での成長のためには必要な投資となりますし、どんどん活用すべきだと思います。

しかし、その使い方を間違えると、一気に会社が壊れてしまうこともあるのです。

お金に惑わされることなく、「自分がどのように会社を育てていきたいのか」という会社の方針を仲間と共にしっかり固めることが、会社を拡大していく上では最も重要なこととなります。

組織のミッションの決め方などに興味がある方は次の記事を参考にしてみてください。
・[OKR]組織におけるミッション・ビジョン・バリューの違い/決め方まとめ。

では、今回はここまでです。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

また次回お会いしましょう。

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・[年輪経営]資金調達の金額に踊らされてはいけない。ベンチャーだからこそ利益を追求せよ。

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