こんにちは。
ごりぱちです。
先日、妻の友達がドイツに住んでいるので、友達のお宅にお邪魔してきました。
妻の友達は、日本の大学を卒業後、ドイツのグローバル企業のインターンを得て正社員となっているため、日本企業の労働環境についてあまりよく知りません。
「日本の働き方ってどうなん?」と興味深そうだったので、ドイツ・日本の労働環境について話し合っていました。
その時、あまりの労働環境の違いにお互い絶句。。。
そして妻の友達は「いや、日本。。。そんなのあり得んやん!!!!!」
妻からしたら、「いや、ドイツ。。。そっちこそあり得んやん!!!!!」
と、お互いにカルチャーショックばかりだったので、今回はドイツと日本の労働環境の違いについてまとめていきたいと思います。
*あくまでも、妻(IT企業勤務)の労働環境と友人の労働環境を比較しております。あくまでの一つの参考として捉えてみてください!
⬇︎ドイツの農業展示会から学んだ、日本の農業の課題と未来像をまとめてみました。
日本とドイツの経済力の違い
日本の経済力
国全体の経済力を示す「GDP」は、日本は世界で第3位(約497兆円)となっています。
▶︎世界の名目GDP(USドル)ランキング by 世界経済のネタ帳
個人の経済力を示す「1人あたりGDP」は、日本は世界で第26位(約390万円)となっています。
▶︎世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング by 世界経済のネタ帳
ドイツの経済力
国全体の経済力を示す「GDP」は、ドイツは世界で第4位(約400兆円)となっています。
▶︎世界の名目GDP(USドル)ランキング by 世界経済のネタ帳
個人の経済力を示す「1人あたりGDP」は、ドイツは世界で第18位(約480万円)となっています。
▶︎世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング by 世界経済のネタ帳
日本はドイツよりも貧乏らしい
国全体の経済力を示す「GDP」では、日本とドイツは拮抗しているのですが、国民の経済力を示す「1人あたりGDP」では、順位が大きく離れています。
なぜなら、日本の人口がドイツよりも多いからです。(日本の人口=約1億3,000万人/ドイツの人口=約8,300万人)
これはつまり、国全体のGDPとしては、ドイツの方が日本より人口が少ないものの、日本とほぼ同等の経済力を有しているため、
一人当たりのGDPにすると、ドイツの方が個人の経済力が強くなります。
この原因として、労働生産性の低さが挙げられており、度々課題として槍玉に挙げられています。
▶︎「日本の生産性は先進国で最下位」を素直に受け止めない人が多いのはなぜか DIAMOND online
日本とドイツの休暇制度の違い
日本の休暇制度
新卒で入社した場合、1年目の有給休暇は10-15日程度ですよね。
毎年、有給休暇数が増えていっても、最大で20日程度でしょう。
妻は毎年1日ずつ有給休暇数が増えると思っていたようで、
妻「20年働いたら有給が30日かあ。うふふ。」と勘違いしていたようです。
日本の場合、病気をして休んだら、有給から引かれます。
育児などの用事、役所などの用事で半休したら、有給から引かれます。
兎にも角にも、仕事を休んだら有給から引かれます。
どんな用事であったとしても。
実際、妻は1年目の際、急性腸炎で5日間入院し、全て有給から引かれ、その年は全く有給を使えなかったようです。
また、有給を使おうとしても、全くフレキシブルに使えないようで、「連続5日間の有給消化」などは夢のまた夢のようです。
▶︎【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】日本は世界最下位! by Expedia
ドイツの休暇制度
友人の場合、1年目から有給休暇は30日あります。
1-2週間程度前に、上司に申請すればOK。
何も文句は言われません。
病気をして休んでも、有給休暇からは引かれません。
朝起きて体調が悪かったら、上司に連絡して休みます。減給もありません。
毎年、がっつり3週間程度有給を取り、色んな国を旅行しています。
▶︎なぜドイツは年に150日休みがあるのに、ヨーロッパNO.1の経済大国なのか? by BLOGOS
日本の休暇制度は地獄らしい
友人「日本の有給って10日くらいなの!?しかも休んだらそっから引かれるの!?病気なのに!?異常じゃん!?地獄なの!?」
そう言われると、確かに「うん、そうだね。」としか言えなくなります。
日本人の皆さん、ドイツからすると、日本は異常らしいです。。。
日本とドイツの労働時間とお給料の違い
日本の労働時間とお給料
大卒の場合、額面は22万円程度。手取りは19万円くらいですかね。
年収ではボーナス込みで300万円程度。
そして労働時間(年)は、平均で1,710時間。
これは、月平均に直すと1,710/12=142.5時間
1日平均(22営業日)に直すと142.5/22=約6.5時間
なので、日本人は1日平均6.5時間働いていることになります。
「え、そんなわけない!!!」と思いましたが、統計上こうなっているようです。。。
肌感では、1日8-9時間くらい働いているような。。。笑
▶︎世界の労働時間ランキング‐日本は世界で22位 by MALTA ENGLISH
ドイツの労働時間とお給料
大卒の場合、友人の会社では額面は45万円程度。手取りは35万円程度です。(所得税が高いので、割と額面から引かれます。)
日本よりお給料が高いのにも関わらず、労働時間は日本より短いです。
統計的には、年間の平均労働時間が1,356時間。
月に直すと、1,356/12=113時間
1日平均(22営業日)に直すと113/22=約5.1時間となります。
▶︎世界の労働時間ランキング‐日本は世界で22位 by MALTA ENGLISH
み、みじかい。。。
なんて短さなんだ。
しかし、日本の数値は、明らかに実感値よりも短いので、ドイツも同じことが起きているのかと思ったのですが、そんなことなかったです。
実際、友人の場合、平日は9-10時くらいに出社し、毎日17-18時には帰ってきていました。
ランチタイムが1時間あるので、10時出社-17時退勤の場合、6時間労働になります。
また、金曜日には15-16時くらいに帰宅していました。
金曜の16時くらいに友人の会社にお邪魔させてもらった時も、オフィスはガラガラで、数人がデスクに向かっているくらいです。
日本人はドイツ人より安い給与で、長く働いている
友人「まとめると、日本はドイツより労働時間が長いけど、お給料はドイツより低いってことだよね?え、日本ってそんな国だったけ?」
はい。それが日本です。物価のことも頭をよぎりましたが、野菜・果物・お肉などの食材はドイツの方が安いです。
洋服も、めちゃめちゃ安く買えます。
なので、「ドイツの方が物価が高いから、給料も高いのでは?」という仮説は、そこまで通用しなさそうです。
*ただ、ドイツは所得税が高いらしいので、その分手取り額は減るとのこと。
▶︎ドイツに就職する場合のお給料について。 by vanilla sesamiさん
日本とドイツの福利厚生の違い
日本の福利厚生
会社が厚生年金・健康保険などを負担してくれます。
また、年に一回の健康診断の費用も会社が負担してくれます。
交通費や家賃だって支給してくれます。(もちろん限界値はありますが)
これは、非常にありがたい制度です。
この話は、ドイツの友人も「会社が全部負担してくれるっていいよねえ。ドイツは基本自腹だし。」と、びっくりしていました。
ドイツの福利厚生
友人の話によると、ドイツの会社は年金の補助などがあるものの、健康診断の費用・交通費などは実費だそうです。
ただ、ドイツは整形外科などの類を除く医療行為は、基本的に全部無料なので、全く問題ないそうな。
家も、「交通費が出ない分、会社の近くに住めばいいだけ。」らしいので、こちらも問題なし。
*会社によっては交通費も出るところは出るらしいです。
日本の福利厚生のレベルは高い
福利厚生については、日本の会社の方が待遇がいいようです。
日本企業の、特に大手の家賃補助制度(家賃の7-8割を会社が負担)に関しては「めっちゃ羨ましい。。。」とのことでした。
個人的には、「お給料高くて、労働時間少ない方がよっぽどいいだろ!!」と思いましたが。。。笑
日本の労働生産性が低い理由とは?
日本の労働生産性が低い理由としては、「高品質,低価格」を実現するために、「人件費を抑えること」が大きな要因の一つとなっており、「残業代を稼いで、なんとか生活を送れる」ようにしないと、生活が成り立たなくなってしまっていると考えられます。
友人「日本企業の給料低すぎない?働く意欲無くさないの?」
これが、当然の反応だと思います。
実際にドイツで働いている方の話を聞くことで、日本とドイツの労働環境の違い・日本の労働環境の悪さなど、様々なことを学ぶことができました。
妻は「私、ドイツで働きたい!!!」と目を輝かせていました。笑
正直なところ、友人の働き方を見ていると、今まで経験してきた僕自身の働き方、また日本で働く友人の働き方とは全くもってかけ離れており、「こういう環境で仕事ができるなら、どんなに精神的ストレスがかからなくなるだろう。。。」と、羨ましく感じてしまいました。
ドイツから学ぶことは、きっとたくさんあるのでしょう。
もちろん、これはあくまで一例なので、「日本の方がドイツより労働環境がいい!」という事例もあるかとは思います。
もし、そういう事例などあれば、教えてもらえると嬉しいです。
⬇︎ドイツの農業展示会から学んだ、日本の農業の課題と未来像をまとめてみました。
では、今回はここまで!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
また次回お会いしましょう!
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