【感想】”きけわだつみのこえ”を読んで考えたこと。若い世代が読むべき理由とは。

公開日:2018年8月13日
     
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こんにちは。

ごりぱちです。

先日、吉野源三郎さんが書いた「君たちはどう生きるか」という本を4年ぶりに読み返しました。

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この本は、「自分にとっての幸せとは何か?」「他人に流されず、自分の考えを持つことの重要性」など、まさに生き方を考えさせてくれる素晴らしい本でした。

ただ、僕が最も驚いたのは、この本が出版されたのが1937年、日中戦争が激化する年だったということです。

「軍部が力を発揮してきていた世の中において、こんな本を出版するなんて、一体どんな人なんだろう?」と凄まじい興味を持った僕は、吉野源三郎さんの思考が詰まった「人間を信じる」という本を書いました。

この本では、戦時中から戦後にかけての吉野源三郎さんの破天荒な人生、戦争という残虐なことをする人間をどう信じていけるのか、といった激動の時代を駆け抜けた1人の人間の生き様や思考が詰まっています。

その中に、今回紹介している「きけ わだつみのこえ」という本が紹介されていました。

この本には、日中戦争から太平洋戦争にかけての兵士達の手記が収録されています。

特に、太平洋戦争で学徒出陣によって出兵した人たちの手記がメインとなっています。

僕と同じ年代は珍しく、ほとんどが20歳くらいの大学生による手記で埋め尽くされています。

東京大学、京都大学、慶應大学、早稲田大学など、日本の学問におけるトップの人材が次々に戦場に送られていました。

自由な学問を目指していた彼らが、時代に飲まれて、本人が望む形とは真逆の人生を歩むことになることへの葛藤や憤り、諦め、達観など、様々
な感情が彼らを包んでいたことが、読んでいるとヒシヒシと伝わってきます。

軍部の教練に対する批判や、戦争に対する無情さ、平和な世に対する渇望、学問の道に戻りたい思い。

あの時代、世の中が戦争に突き進んでいたものの、戦争への違和感や戸惑いは、絶対的に存在したことを示しています。

しかし、時代がそれを許しませんでした。

彼ら一人一人の心の声を読んでいると、胸が張り裂けてきます。

読んでいくうちに、こんなことを思いました。

「もし僕が、戦争に徴兵されたなら、どう感じるんだろうか。」

今回は、想像の世界の中で、僕が戦争に参加するときに、一体どんな思いになるのか、どんな言葉を残すのか。

また、特に若い世代に読んで欲しいと思った理由を書き連ねていきます。

自分が戦争に行くのなら。

もし、自分が戦争であと3ヶ月の命だと考えた時、僕は猛烈に「生きたい」と思いました。

女手一つで育ててくれた母への恩返しや、大事な嫁との結婚生活、友達との馬鹿騒ぎ、色んな事が頭をよぎります。

自分がやりたいと思った事が、全然できていない状態で、どうやって死んでいけるのか。

特に、僕がやり残して後悔する5つを羅列します。

母親への親孝行。

母は若い頃、ドイツに住んでいた事があり、ベネチアにも旅行に行ったそうです。

余りにもベネチアが綺麗だったらしく、またそこに行きたいとよく行っています。

僕は「仕事でそんなに休めない」と言っているばかり。

仕事なんかどうでもいいから、早く母を連れて行かねばと思いました。

▶︎2019年の夏に連れて行けました!

妻との思い出。

僕たち夫婦の共通の思いとして、「世界一周」があります。

「これをやらずに死ねるか」という勢いです。

これは、来年の2月を目処に出発する予定ですが、いつ死ぬかもわからないので、早めた方がいい気がしてきました。

▶︎2019年2月から1年かけて世界一周に行けました!

事業への名残。

2018年6月に作った教育用ボードゲームを製作する一般社団法人があります。

この社団の掲げる目標に、「ボードゲーム大賞を獲得する」と掲げています。

自分たちの作ったゲームが世界中で遊ばれる。それが妄想だけで終わるのは、なんとも悲しい話です。

世界に伝えたいことへの名残。

「土のない世界」というオリジナルストーリーを映像化していないこと。

これは、僕が大学院生のときに書いた話です。

もともと農学部で、特に土壌が好きだったので、「土のない世界で何が起こるのか。どれだけ土に僕たちが守られているのか。」という観点で作った作品です。

映画監督に持ち込む、修正をかけ、映像化できるレベルの脚本にしたのですが、映像化への費用が半端なかったので、断念してます。

これ、作りたかったなあ。

博士号を取れていないこと。

これはただの憧れです。ゲーミングや農村開発などで博士号取りたかったなと。

学問をもっと極めたかったなと。ほんと、ただそれだけです。

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戦争に対する思い。

「きけ わだつみのこえ」を読むと、「そもそもなぜ戦争をするのか?」という問いかけも見かけます。

僕も、まさにその疑問が頭に出てきます。

なぜ人間は、争い、同族を殺すのか。生物界でも、同じ種族を殺すことはありますが、それは飢餓の危機が起きたときくらいで、必要数以上は殺しません。

しかし、人間は、同じヒト科の人間を異常に殺します。

肌の色の違いや、宗教の違いといった問題で、なぜ殺す必要があるのでしょうか?

お金や資源を独占しようとするあまり、なぜ戦争をする必要があるのでしょうか?

なぜ手を取り合って生きていけないのでしょうか?

疑問が頭から溢れ出してきます。

▶︎世界平和のために必要な方法や考え方とは?フィリピン人との対話で気づいたこと。

若い人に読むべき理由。

僕たちは、今の、平和な世界に浸りきっているために、どれだけ自分たちが恵まれた世界にいるかを忘れがちです。

平和すぎるがゆえに、日々の生活への感謝を怠っています。

僕は27歳ですが、「きけ わだつみのこえ」を読んで本当に良かったと思います。

日々、生きていることや、自分がやりたいと思えることを達成できる環境、嫁や大事な人と楽しい時間を過ごせていること、色んなことに感謝する気持ちが湧いてきます。

それに、手記の中にある、将来の世代に対する強烈な平和への思い。

自分が死ぬゆく理由に、日本のより良い将来を、世界のより良い将来を願った人がたくさんいて、そのより良い世界のために散っていった若者が大勢いる。

その事実を見れば、適当に生きていこうなんて、自分だけがよければいいなんて、そう思ってなんかいられないです。

今回は、ここで終わろうと思います。

1人でも多くの人、特に20代の方に読んでほしい本として「きけ わだつみのこえ」を紹介させていただきました。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

また次回お会いしましょう!

 
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