こんにちは。
ごりぱちです。
今回は、インドネシアのアチェという地域の孤児院でボランティアをしていた時に感じた、
「イスラム教の姿」について書こうかと思います。
アチェという地域は、インドネシアの最北端に位置しており、1976年から2005年のスマトラ沖地震までの
29年間、ひたすら内戦に明け暮れていました。
しかし、2004年に発生したスマトラ沖地震で、独立運動を推し進めていた組織が壊滅し、アチェは平和になりました。
僕がボランティアをした団体は、そのスマトラ沖地震によって両親を失った子供達に対して、無料で日本語や英語などの授業を開いており、僕はその先生として約1ヶ月滞在することになりました。
ちなみにその学校のトップは、元独立運動組織のトップという、異色の経歴。
弾丸の古傷を見せてもらうまで、全く信じることができないくらいめっちゃ優しいおじさんでした笑
⬇︎ボスのおじちゃんです。見た目は少し怖いですが、すごく優しい人です。
では、内容へレッツゴー!!!
⬇︎宗教のことを学ぶなら、分かりやすくてオススメです。
イスラム教に対するイメージ
皆さんは、
「イスラム教」って聞くとどんなイメージを持ちますか?
「テロをやってる過激な組織」とか、
「女性差別がひどい」とか、
どちらかというとマイナスなイメージを持っていませんか?
▶︎イスラム教とは?
僕は、イスラム教のことを全く知らなかったものの、なんとなく「イスラム教って、テロとかよくやるんだっけ?怖いな。」と漠然としたイメージを持っていました。
しかし、インドネシア、特にインドネシア内のイスラム教の総本山と言われるアチェにおけるボランティア活動で、イスラム教に対する印象は180度変わることになります。
イスラム教が見せる圧倒的な異世界。
朝の5時。
モスクから街中に鳴り響くコーラン(イスラム教のお祈りのことです)。
毎朝そのお祈りの声で目が覚め、
近くのモスクに顔を洗いに行きます。
街に繰り出せば、きれいなヒジャブを被る女性が溢れていて、
海から採れたばかりの美味しそうな魚介を見定めています。
イスラム教に従った食事をとり、
・「ハラルフード」ってどんな食べ物!?意外と知られてないイスラム教の戒律 by クックビズ総研
モスクでお祈りをして、
コーヒーを飲んで、1日を終えます。
また次の日は、朝5時のコーランで目覚めます。
僕の人生にとっては、異世界でしかありませんでした。
*ちなみに、日本人というだけで、色んな人に物珍しく見られます。
学校に行けば、
「当校始まって以来の日本人だ!!!」
と、学校中の生徒に囲まれて、
芸能人の気持ちを味わうことができます笑
イスラム教って危ないの?
僕がインドネシアに来る前、
特にイスラム教とかに対して、特別な印象はありませんでした。
単に何も知らなかったと言った方が合ってる気がしますが。笑
ただ、一般的には、
特に日本人にとっては、イスラム教=危ないという印象があると思います。と思います。
・イスラム教ってどんな宗教? 〜いつ、どこで、誰が作ったどんな宗教?イスラム教の基本と特徴をわかりやすく解説!〜 by Sekaikaさん
僕の体験談から言うと、
マジで平和です。
僕は渡航する時、一応、渡航先の国が安全かどうかを外務省の海外安全ホームページで確認するんですが、
当時、インドネシアのアチェのレベルは1でした。
レベル4が最高で、レベル1は最低レベルですが、こう言われています。
「レベル1:
十分注意してください。」
その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため
特別な注意が必要です。 by外務省,海外安全ホームページ
ちなみに、東南アジアでレベル1が発令されているのは、インドネシア、東ティモールくらいです。
世界では、アフリカとか南米とかが指定されていますが、
とりあえず、
「途上国で、宗教的、経済的に不安な地域は、
もしかしたら死に関わる事件に巻き込まれることがあるから、
なるべく行かないようにしてね!」ってことですね。
これだけ読むと、「危なそう!」って思うかもしれませんが、
本当に何もなく、平和に過ごせました。
毎日一緒に過ごした現地の子達は本当に優しくて、
なぜか、飯をやたらと奢ろうとしてきます。
月収が1万円とかの子が、レストランとか連れて行ってくれて、1食1,000円とかを奢るんですよ。
月収20万円に換算したら、1食20,000円ですよ。
自分の生活費の10%を、
見ず知らずの外国人に奢るんですよ。
しかも、「こんな場所に来てくれてありがとう。」って
お礼を言われながら。
自分の普段の心の狭さを恥じましたね。
こういう心の人が、豊かな人生を歩むんだと思いました。
女性が活躍するイスラム文化。
イスラム教って、割と「女性が冷遇されている」っていうイメージもあると思うんですね、
「女性はものとして扱われている」とか、
「権利がない」とか。
でも、僕が目にした世界は全然違ったんですよ。
現地で、教育庁とか、農水省とか回った時、
女性がトップを務めてるんですよね。
日本でありますか?
省庁のトップが女性って。
ないですよね?
働いてたボランティア団体でも、
女性がリーダーシップを持って、
男性たちをまとめていました。
女性が社会で活躍できていたんですよね。
ヒジャブだってそうです。
僕らから見たら、
「服装を制限されてる」とか、
「自由がない」とか思うかもしれませんが、
現地の女性達からは
「ヒジャブでオシャレできて嬉しい。」とか、
「男性の目を気にしなくていいから楽。」とか、
むしろ、
「ヒジャブ着てなくて、男性の好奇の目に晒されてる人たちが可哀想。」
って感じなんですよ。
もう、カルチャーショックもいいとこでしたよね。
なんなら、めちゃめちゃ自由に見えましたもん。
先進国の女性の方が大変なんじゃないかって思っちゃいました。
男女とも、めちゃめちゃ仲が良い。
僕がボランティアをしていた団体での年齢層は、12-18歳までだったのですが、常に男女がグループとなって、僕らと一緒に行動を共にし、よく遊んでいました。
ハイキング・ビーチ遊び・ご飯・散歩・バイクでドライブなど、いろんなことを一緒に楽しんでいました。
「インドネシア アチェ」で検索すると、割と若い世代の交際について刑罰を加えられる記事が出てきますが、僕が滞在していた期間は、そこまで厳しい雰囲気を全く感じ取ることはありませんでした。
イスラム教の姿
僕が、インドネシアのアチェで見てきたイスラム教の姿は、実際に経験する前と比較すると、全く違う印象を与えてくれました。
「百聞は一見に如かず」とは、まさに言葉の通りで、やはり現地の人と一緒に行動を共にしないと、見えてこない世界がたくさんあります。
ネットやニュースの内容だけ見て、変な偏見を持つことなく、なるべく自分の目で見て、経験して、学んでいくことが本当に大事です。
まだまだ知らないイスラムの世界を、もっと知る機会を増やしていきたいと思います!
⬇︎宗教のことを学ぶなら、分かりやすくてオススメです。
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▶︎「人生とは戦いだ。」強く生きるために必要なこと。インドネシア人から学ぶ、戦う意思の大切さ。
▶︎なぜ宗教は必要なのか?インドネシア・アチェの津波孤児に気付かされた宗教の大切さ。
▶︎自分の存在価値を高める方法。場所を選んで、存在価値を出す。トルコ人から学ぶ、人生の歩み方。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!
また次回お会いしましょう!