こんにちは。
ごりぱちです。
以前、日大のアメフト部が話題となっているように、
監督の言うことは絶対という、体育会系の悪い部分が垣間見える事件となりました。
元アメフトプライヤーとして、こんな形でアメフトが広まってしまうことは非常に残念でした。
体育会系人材は、基本的に「仕事ができる」という印象を持たれていたり、「就職に有利」というポジティブなイメージをもたれることが多いですが、今回はあえて「体育会系人材の価値と問題点」について、書いてみようと思います。
僕は、3歳から18歳まで、幼稚園・小学校・中学校・高校のサッカー部、
18歳から22歳までは大学のアメフト部、
22歳から25歳までは社会人のアメフト部と、
各年代で部活動を経験してる、体育会系のベテラン人材です。
特に、高校・大学時代の部活動、また、ボランティアとして、いろんな高校生の人生相談を受けた経験から、体育会人材についての問題点が見えてきたので、今回は、その部分を皆さんに共有していこうと思います。
では、レッツゴー!!!
▶︎「仕事ができる人になりたい!」仕事のできる人が必ず持っている特徴とは?
▶︎プロフェッショナルとは?プロフェッショナルとして働くための3つの条件。
▶︎優秀な人材とは?優秀な人に共通する考え方「株式会社自分」の特徴とは?
体育会系に対する印象とは?
体育会系と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
僕の周りに聞いてみると、こんな意見が出てきました。
・ワイワイガヤガヤしてて、うるさい
・コミュ力があって、うるさい
・声がでかくて、うるさい
かなり意見が偏っているのか、
「ひたすらうるさい」という印象でした笑
でも、あながち間違ってないのかもしれません。
ただ、どんな人に聞いても、共通して出てきた答えがありました。
それは、
「就活に強い」
です。
確かに、一般的に「体育会系の人材は優秀だ」と言われることが多かったです。
それが、なんでそう言われているのかは、さっぱりわかりませんでしたが笑
事実、体育会系は、部活の先輩、特に歳の離れたOBの影響もあり、
正直、仕事を選ばなければ、就職できる状態です。
僕がニートになる卒業間近でさえも、
仕事があって、すぐに採用できる状態でしたからね。
また、就職活動は短期勝負であり、爽やかで元気な印象を与えやすい体育会系は、面接を突破しやすいというのもあります。
他にも、「ガッツがある」「体力がある」「根性がある」「諦めない」とか、良い点はいくらでも出てきます。
しかし、僕は高校・大学の部活動、いろんな高校の部活生と接する中で、
「旧式の体育会系人材は、今の時代に合わなくなっているのではないか?」
と思ってしまいました。
高校の部活の問題
僕が所属していた高校のサッカー部は、創部100年の歴史があり、成績も県でベスト4程度と、割とレベルが高いところでした。
目標は全国制覇で、部員は3学年で100名超え、練習は年間361日/365日あり、休みは、お盆と年末年始くらいでした。
朝は7時の朝練から始まり、夜は10時まで居残り練習があります。
進学校でもあったので、赤点でもとろうもんなら、一気にレギュラーから外されます。
凄まじい競争社会でした。
その中でも、監督は絶対的存在です。僕らから監督に意見することはほとんどありません。
てか、できませんでした。怖くて。
レギュラーを取るには、監督の戦術に当てはまった選手じゃないといけない。
なので、1年生の頃に創造性のあった選手も、だんだんと監督の戦術の枠にハマってしまい、本来の実力を発揮できる機会を失ってしまったプレイヤーもいました。
僕たちのチームは、他の高校と比べてスポーツ推薦の選手が少なく、技術ではどうしても劣る部分がありました。
なので、「とにかく走り勝つ」というチーム作りのもと、選手たちはそれに適応しなければいけませんでした。
そこには、
「自分で考える」というプロセスが
発生しづらい場所になっていたのです。
練習メニューも、遠征日程も、戦術も、全て監督の手中にありました。
もちろん、僕らはまだ高校生で、練習に集中することしかできないかもしれません。
それでも、僕たちは、「自分たちで考える機会を失っていた」と言わざる終えません。
「自分で考える機会が圧倒的に少ない。」
それが体育会系の一番の問題だと僕は思います。
大学の部活の問題点
高校時代とうって変わって、大学時代はめちゃめちゃ自由になりました。
練習時間も、練習内容も、遠征日程も、戦術も、基本は学生主体で決める部活でした。
部員も、高校時代に強豪校で部活をしていた人だけでなく、大学から初めて運動部に入る人もいます。
サッカー部、野球部、ラグビー部、帰宅部、陸上部、吹奏楽部。
本当に、いろんな人が入り混じっていて、まるで動物園みたいな状態でした。
ただ、ここでも、思考停止状態に陥ります。
前の代の習慣に、いとも簡単に染まってしまうのです。
週5日が練習日で、16:00-20:00まで練習、その後にミーティング。
ここから変化があったとしても、練習日が週5から週6だとか、練習内容を新しく変えてみるとか。
戦略的に、チームの問題点を洗い出して、どういった方向性で勝利するのか、どこに強みを持つのか。
結局、そういった話はコーチ陣と限られた選手間でしか行われませんでした。
よく言えば、「適応能力が高く」
悪く言えば、「思考が停止している」
さっきの高校時代と、部活の進め方は違っても、本質的には変化がありませんでした。
部活以外の世界を知らない高校生。
そして、極めつけは、ニート時代に所属したボランティア団体で、関東のいろんな高校生と人生について話をした時の部活生の発言。
「ニートのお前が一体高校生に何を話すんだ!」という意見は一旦置いておいてですね、
僕は体育会系出身、かつ見た目がおじさんぽいという理由で、割とやんちゃな学生がいるグループを任されることが多かったんですね。
野球部、サッカー部、剣道部、柔道部、色んな学生と話をしました。
すると、みんな似たような発言をします。
「僕は部活しか知らないし、部活以外何もできない。勉強だってそうだ。大学なんか行かずに、適当に地元で仕事を見つける。」
確かに、僕が周った高校は、あんまり大学進学に力を入れていないところでしたが、根本的な問題なのは、
「学生たちが部活動以外の世界をあまりにも知らない」
ということなのです。
部活に入って、必死にやる人ということは、おそらく幼少期からスポーツをやっていたのでしょう。
野球なら甲子園、サッカーなら国立、ラグビーなら花園。
みんなそれを目指して頑張ります。
しかし、そこに辿り着けるのはほんの一握り。
ほとんどの人は、夢破れます。
しかし、目標に向かう努力は素晴らしいんです。
そこは、誇れる部分だと思います。
ただ、部活動に集中しすぎるあまり、
「社会を知る機会が、あまりにも多く奪われていないか?」
「自分で考える機会が、あまりにも少ないんじゃないのか?」
こういった部分が浮き彫りになってきました。
体育会系人材の問題点。
先ほど挙げた、
「社会を知る機会が少ない」
「自分で考える機会が少ない」
この2つの問題を見て、
あなたは何を感じましたか?
僕はこう感じました。
会社にとって、雇いやすい人材だと。
会社に入り、他の世界を知ることなく、目の前の仕事に没頭し、上から言われたことを忠実に守る。
これって、ひと昔前の、いい人材にぴったり当てはまると思いませんか?
「体育会系の学生が就活に通りやすいのは、こういった特性があるからなんではないか?」
僕は、この仮説はあながち間違いじゃないと思っています。
ただ、僕たちの時代に求められる人材が、
目の前の仕事を、無我夢中に、ルールに忠実に沿う能力が求められる人だとは、到底思えません。
体育会系人材の価値
ここまで、体育会系の問題点を挙げてきました。
「体育会系ってダメなのかよ!」
と思ったあなた、安心してください。
体育会系には、他では得難い能力を得ることができます。
その能力を持って入れば、社会でも確実に通用します。
その能力とは、
「人を動かす力」
です。
「ありきたりなこと言うなあ。」
と思ったかもしれませんが、体育会部活の環境には、社会でも通用する能力を身につけるチャンスがたくさんあります。
高校・大学と、確かに自分たちがコントロールしずらい環境にいましたが、共通項があります。
それは、各ポジションにチームリーダーがいて、
そのリーダーがコーチ陣と選手の繋ぎ役となり、
部下である選手たちを鼓舞し、
練習を引っ張っていきます。
これは、実社会でいうと、管理職に当たります。
経営陣からの要望と、現場の意見の間に挟まれながら、
組織の目標に向かって、リーダーシップを発揮して人を動かす。
これが、できれば、もう立派な社会人です。
会社に入っても、自分で会社をするにしても、この経験があるかないかで、結果は大きく変わります。
今、体育会系に入っている方、体育会系に入ろうとしている方、体育会系を辞めようとしている方、
あなたの能力を引き延ばすチャンスは、目の前の環境にふんだんにあります。
ただ、部活以外のあなたの貴重な機会を失う可能性もあります。
しかし、思考が停止しやすい環境だからこそ、
あなたがリーダーシップをとって、
組織を良い方向に動かすことができれば、
あなたはどこに行っても通用する人間になります。
世の中、色んなルールや権力に縛られて、停滞している会社はたくさんあります。
そんな社会で、リーダーシップをとった、
自律志向型の体育会系がいれば、
大きな影響を与えることができます。
ぜひ、思考停止することなく、自分の道を切り開いていってください。
今回は以上です!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
また次回お会いしましょう!
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