理系の博士課程の就活はベンチャー/スタートアップがオススメ。他にはないキャリアを築こう。

公開日:2018年6月21日
     
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こんにちは。

ごりぱちです。

今回は、バイオスタートアップで働く中で気づいたことに関して書いてみました。

いきなりですが、

博士課程の学生は、就職するなら大手の研究所ではなく、

研究分野に関係するスタートアップで働くことを薦めます。

僕自身、博士を取った訳ではなく、修士を取ってからスタートアップで働いていますが、

数多くの博士学生との面接や、仕事をする中で知り合った博士の方との話の中で、

「スタートアップで働くことは、新しいキャリアとして面白い」

と感じた部分があるので、

その内容をシェアしたいと思います。

博士課程で就職活動真っ最中の方、博士に進もうか悩んでいる方など、

どこか参考になる部分があれば幸いです。

では、レッツゴー!!!

▶︎[実録]スタートアップで働きたい人に知っててほしい、「お金」と「仕事」のリアルな話。

▶︎[スタートアップからの転職]スタートアップで3年間働いた僕(28歳)の市場価値を調べてみたら驚きの年収を提示された!

▶︎3年間スタートアップで働いて得られた5つのこと。

▶︎新卒でスタートアップで働くメリット・デメリットをまとめてみた。

▶︎[起業したい就活生必見]スタートアップ・ベンチャー・大企業の違い。起業したいなら○○へ行け!

博士過程の学生が評価されない日本の就活。

日本では、こんなことが言われています。

「博士人材は使えないから就職すら難しい」

博士号を取って、大手に就職したとしても、

自分が携わっていた研究とは違う部署に配属され、

学士、修士の学生と、月給が2-3万円しか違わない。

アカデミアに残ろうとしても、人口分布的に中高年が多く、若者が少ない中で、

大学のポストの空く気配が全くありません。

10年、20年ほど下働きをして、やっと准教授のポストにありつけるかどうか。

これが日本の現状です。

アメリカや中国では、分野によりますが、

博士号の人材に対して、年収1000万円超えは普通に出します。

僕の友達は、ゲノム編集などのバイオ系博士号を取った後、

海外の企業から1,000万円近い金額でオファーされました。

彼の場合は、国際学会でコネクションを作っていたのもありますが、

きちんと博士号を評価されて仕事をしています。

国際学会に行っても、博士号を取っていないと相手にされません。

僕は昨年、国際学会に参加した際、話した相手にこんなことを言われました。

「君、修士号しかないの?よく研究してるね。」

極端かもしれませんが、海外では、修士と博士では天と地ほどの違いがあります。

日本ではともかく、国際的に活躍したいのでは、博士号を取ることをオススメします。

話はづれましたが、言いたいことはこうです。

「日本では、博士号取得者の地位があまりにも低い。」

社会保障費が増え続け、研究費、教育費の割合がめちゃめちゃ低い世界で、

研究しても生活すら危うい状況が続くのであれば、

研究者の数は減り続け、将来は技術後進国になるのではないかと心配でなりません。

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博士課程の新しいキャリア

さて、ここまで暗い話をしてしまいました。

明るい話にうつりましょう。

一般的に、博士学生の進路は大きく2つに分けられます。

① 大手研究機関に就職

② ポスドクとしてアカデミアに就職

ただ、一定数の学生は進路が見つからないまま卒業してしまうこともあるようです。。。

こんな状況の中、①、②にはそれぞれデメリットがあります。

① 研究分野と違う部署に配属される可能性が高い。経験に見合ったお給料が得にくい。

② 下働き期間が長く、正規職員として働けるポストもなかなか空かない。2-3年の契約がほとんどで、集中して研究できる環境がない。

そこで僕は、3つ目の選択肢として、

「ベンチャー/スタートアップで働く」

ことを提案します。

博士がベンチャー/スタートアップで働くメリット・デメリット。

博士学生がスタートアップで働くメリットは次の通りです。

ここでは、大手の研究職、ポスドクを比較対象としています。

メリット① 入社後のミスマッチがない。

大手に就職するときにありがちなのが、

自分がどの部署で働くかがわからず、

結局、自分がやっていた研究とはかけ離れば部署に配属されてしまい、

これまでの研究で得た知見が無駄になる状況です。

スタートアップなら、会社の事業は一目瞭然なので、自分が思い描く事業に参加することができます。

ポスドクの場合、先生のテーマに沿って行いますが、自分の研究テーマに近くなるので、

スタートアップと同じように能力を活かせると思います。

メリット② 即戦力メンバーなので、リーダーとして研究事業を遂行できる。

とにかく、スタートアップは人材不足です。

この状態で、博士号の方が会社に加わるのは、

経営者からしたら天にも登るような気持ちです。

業界の知識、経験が豊富で、

会社の売上にすぐ貢献できる人材。

学士でも、修士でもなく、博士人材が求められている市場。

それがスタートアップです。

入社後、すぐに研究事業にアサインされ、リーダーとして事業を組み立てます。

この裁量の大きさは、大企業・ポスドクでは有り得ない環境だと思います。

自分で将来事業をしたい方、とにかく経験を思い切り積みたい方は、

スタートアップを強くオススメします。

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メリット③ 研究設計から論文化まで、全体をデザインする能力を身につけることができる。

大企業に勤めると、すでに動き出した案件の一部の研究に携わることがほとんどだと思います。

全体の系はある程度確立され、自分はとにかく担当部分を行うことが多いですよね。

ポスドクの方も、基本は先生のアイデアがもとになるので、なかなか研究設計の部分から携わることが少ないと思います。

しかし、スタートアップに勤めると、企業との共同研究は、こちらが主導権を持って話をすることになります。

提案書を作り、先方の研究所の責任者と対峙し、研究内容を最初から最後までデザインする。

そんな経験を若いうちに積めるのは、他の環境ではできない、圧倒的なアドバンテージになり、

あなたの将来のキャリアを大きく後押ししてくれます。

デメリット 手取り足取り教えてもらう環境がない。

唯一のデメリットとしては、

経験豊かな人に教えてもらう機会がないことです。

ポスドクの方であれば、研究室の先輩に教えてもらえます。

大企業に勤めれば、部署の先輩に教えてもらえます。

スタートアップでは、自分で考えて、走りながら修正していく、超実践型です。

その分、修正に時間がかかることもあり、効率が良いかと聞かれれば、正直微妙なところです。

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ベンチャー/スタートアップで働いて、倒産したらどうすればいいの?

スタートアップで働くということは、

「倒産する可能性が大企業に比べて高い」

ということは頭に入れておかなければなりません。

スタートアップを検討される方は、やはりその部分を気にします。

しかし、僕の場合、スタートアップで働くことで、

確実に市場価値が上がりました。

ヘッドハンターからのメールが届くようになり、

大手への転職も可能で、

年収も1,000万円近い金額を提示されることすらありました。

ヘッドハンターの方に話を聞くと、こんなことを言われました。

「新記事業を立ち上げる大手が増えてるけど、社内人材じゃ経験もないから難しい。そこで外からの人材を投入する機運が高まっている。

その時に、サイエンスのバックグランドがあり、かつ、事業立ち上げを経験している人材は特に貴重となってるんだ。」

そう、スタートアップで働くことは、会社が潰れたとしても、キャリアアップに繋がる可能性があるということです。

「倒産しても、どうにかなるさ。」

これが、僕の答えです。

▶︎[スタートアップからの転職]スタートアップで3年間働いた僕(28歳)の市場価値を調べてみたら驚きの年収を提示された!

結局は、自分がどう生きたいか。

あなたは、そもそもなんで博士号を取ったんでしょうか?

どのような生き方をしたいと思っているんでしょうか?

仕事は、あなたの人生の成功を達成する1つの手段でしかありません。

僕は、博士号の方を尊敬しています。

社会にとって、ものすごく有用な方達だと確信しています。

ただ、今の日本の構図だと、あまりにも勿体無い気がしているのも事実です。

博士号の方が活躍できる場はどこなんだと。

ずっと考えていました。

そこで行き着いたのが、

「スタートアップで働く」

という選択です。

もし、あなたの選択肢にスタートアップが少しでも浮かんだのなら、

気軽に連絡してみてください。

お答えできる範囲で、スタートアップ界隈の話をさせていただきます。

兎にも角にも、自分の思いをまずは作らないといけないので、

はじめに「やりたいことリスト100」を作ってみるのもいいかもしれません。

・自分が本当にやりたこと見つける8のワーク!

・「人生でやりたいことリスト100」を作ってみた!

では、今回はここまでです!

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

また次回お会いしましょう!

 

▶︎[実録]スタートアップで働きたい人に知っててほしい、「お金」と「仕事」のリアルな話。

▶︎[スタートアップからの転職]スタートアップで3年間働いた僕(28歳)の市場価値を調べてみたらまさかの年収を提示された!

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▶︎新卒でスタートアップで働くメリット・デメリットをまとめてみた。

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