こんにちは!
ごりぱちです。
現在、Teach For Japanの9期フェロー候補生として、2021年4月から常勤講師として教育現場に立つための研修の真っ最中です。
▶︎Teach For Japanのフェローシッププログラム
▶︎「講師」と「教諭」ってどう違うの?~「講師」という働き方~
▶︎NPO法人と教育委員会・学校連携による、代替教員免許状の活用事例について
Teach For Japanに参加する中で、「Teach For Japanの知名度がまだあんまりない。」「どんな人たちが参加しているのか分からない。」という声をもらったので、Teach For Japanへ参加しているメンバーをブログで紹介しています。
今回ご紹介するのは、さんです!
教育分野に関心を持った理由、Teach For Japanで実現したいこと、将来のビジョンなど、様々なトピックを熱く語ってもらいました!
新卒でTeach For Japanを選んだ理由も話してくれたので、進路に悩む方は必見です!
Teach For Japanに興味がある方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!
では、レッツゴー!!!
⬇︎Teach For Japan創設者である松田さんの熱い思いについて知ることができます。
⬇︎日本の公教育が抱える課題について簡潔にまとめてあります。
椛山美生さんの教育への想い

希望職種:中学校英語
【これまでの経歴と経験】
・神戸市外国語大学 外国語学部 国際関係学科 所属
・シンガポール国立大学に休学留学(2018年8月〜2019年5月)
・模擬国連世界大会 (National Model United Nations) 学生事務総長 (Secretary General) *2020年神戸大会は2022年11月に延期
・その他、国内外の模擬国連大会で大使、事務次長、議長等を務める
▶︎模擬国連のHP
▶︎毎日新聞からの取材記事
教育分野へ関心を持ったきっかけ
Q. どんなきっかけで教育へ関心を持つようになったのですか?
そもそも、大学入学時点で、教員免許を取ろうと思っていました。ただ、その時点で教員になるイメージは全くなかったんです。
教員免許を取ろうと思ったきっかけは、高校一年生のときにクラスメイトから「自分にむいていそうな職業」を聞く授業の中で、友達から教員を進められ、意識し始めたことがきっかけでした。
ただ、そこから教員に熱を持ったわけではなく、当時は自分の夢を見失っており、非常に苦しい時期でもあったんです。
自分の将来のことを考え始めたときに、「自分、一体なにをしたいんやろ?」と思うことが多くなり、なにをしたいのか分からなくなっていたんです。
中学三年生の時までは、「平等な世界を作りたい。」という夢を掲げていたものの、「じゃあ、そのために自分に出来ることは何なのか?」と考え始めた時、自分というちっぽけな存在に何が出来るのか分からなくなってしまいました。と言うよりも、自分が何をしたいか考えられるほど、私は世界のことを知りませんでした。
「まずは知ることから始めよう!」と思い、大学では国際関係学を専攻します。
大学一年生だった2016年は、トランプ大統領就任やBREXITなどグローバリズムを逆行する大きな流れに呑み込まれていた時代であり、そこからナショナリズムに興味を持ちました。アメリカやヨーロッパで激動の時代を迎える中、アジアの中という文脈で日本がどのように在るべきかを考えるためにシンガポールへ留学に行き、ナショナリズムの勉強をすることに。
シンガポールにはの公用語が4つありますが、様々な人種の間でコミュニケーションをとるために用いられている言語はは英語です。が、彼らはシングリッシュという彼ら独自の言語を使って生活をしています。その英語の中にも、標準英語と「シングリッシュ」と呼ばれる、インフォーマルな場で話される、様々な言語の文法や語彙に影響を受けた英語があります。
シングリッシュはとても癖が強いので、留学当初は、現地の人にシングリッシュで話しかけられた時、英語だということすら認識できず、”I don’t speak Chinese.”と返して苦笑されてしまったほどでした(笑)
現地の学生がシングリッシュで話している時は、何を話しているのか全く分からなくて会話に入ることができず、疎外感を感じていましたが、その空間こそが彼らにとって「シンガポール人らしさ」を自覚することのできる空間なのだと感じました。
世界でもトップレベルに分類される大学に通う学生たちが、シンガポール人らしさを体現しながら勉強している姿に衝撃を受けました。
そんな経験を通じて、「日本人だって、日本人らしい英語を話して、世界で戦えればええやん!」と思うようになったんです。
そこから、「日本人が日本人としての誇りを持ちながら英語を話せるようになるためには、英語教育を変えるしかない!」と思い、教員を本格的に志すようになりました。
新卒で教員になろうと思った理由
Q. なぜ新卒で教員の道を選んだのですか?
もともと、JICAや国連職員に興味があり、大学時代に様々なボランティアに参加したいと思っていました。お金稼ぎにもあんまり興味関心がなかったですし。
しかし、とある友人にこんなことを言われ、ハッとします。
「あんた、そんなんじゃ自分が生きていけないよ!」
「人のためにすることが、自分のためになる」と思っていた私にとって、この言葉は「私はただ綺麗事を言っているだけなのか?」という問いを運んできてくれるものでした。
その問いを通じて、「綺麗事じゃなくて、本当に世界で起きていることを知らなくては!」という思いが募り、模擬国連に参加し、様々なことを学ぶことへ繋がりました。
模擬国連に参加する中で、模擬国連で話し合う内容よりも、会議の準備や本番を街て人が成長していく姿に関心を持つようになり、「私が直接フィールドに立つよりも、課題解決できる人を育成できる人になりたい」と考えるようになっていきました。
元々は、国際機関で働くことに興味があったので、大学院まで進学することをセットで考えていましたが、色々な経験を通じて、「学部を卒業して、すぐに大学院へいく必要ってあるっけ?」と考えるようになり、教育系の大学院で勉強し続けるよりも、「とりあえず現場に出よう!」と思ったんです。
そこで、いろいろ調べていった結果、Teach For Japanに辿り着き、今に至ります。
また、母校での教育実習での経験も、教員への道を後押ししてくれました。
去年、教育実習の事前挨拶に行った際、母校のイベントにパネリストとして招待されました。そのイベントで、母校の設立背景を聞いたり、母校の素敵な部分について話すことができたり、さらに母校が好きになったんです。
そんな大満足なイベントの最後に、私は無意識的にこんなことを言っていました。
「私は教員免許をとって、母校で教育実習する予定です!卒業後は、教育の道に進んで、いつか母校の役にたちたい!」
そんなこと、それまで思ったことがなかったんです。笑
でも、これって、もしかしたら将来の夢なんじゃないかなって?思ってて。
そう思えた瞬間に、高校一年生の時から見失い続けていた将来の夢が見つかりました。
私の人生の裏目標として、「学んだことをいつかは母校に還元する!」として、これから頑張っていこうと思えています!
Teach For Japanを選んだ理由

Q. 教育関連の団体はたくさんありますが、その中からTeach For Japanを選んだ理由はなんですか?
先ほどお話したように、シンガポールでの留学を終え、「日本の英語教育を変えたい!」という思いが募ったものの、どのような形で関わるべきかを模索する時期がありました。
教員のイメージもあんまり湧かず、文科省や教育業界の一般企業を見ていました。
そもそも、「私が学校の先生としてやっていけるのか?」という不安もありました。
「教員は人間の鏡でないといけない!」という考えがあり、自分はそんな器ではないと思っていたんです。
また、教育現場に入ってしまうと、目の前のことで必死になり、思考が狭くなってしまうような印象もあったからだと思います。
そんなとき、同い年の友人がTeach For Japanでインターンをしていることを知り、Teach For Japanのことを調べてみたのですが、「あ!これや!これしかない!」とビビッとくるものがあり、すぐTeach For Japanに応募しました。笑
Teach For Japanだったら、私の抱えていた不安とかモヤモヤを一気に解決できると思たんですよね。笑
決めるときはスパッと決められるので、迷いは全くありませんでした!
Teach For Japanに対する感想
Q. Teach For Japanでの研修が始まって3ヶ月程度たちましたが、今の率直な感想を教えてください。
Teach For Japanには、意識や意欲が高い人が多くて、本当に刺激になっています。
コミュニティにも恵まれており、「自分がやりたいことを実現するために、教員になるんだ!」と、思わせてくれるような仲間で溢れています。
研修もめちゃくちゃ充実していて、新しい学びでいっぱいです。様々なバックグランドを持つ人から、多角的な視点で意見をもらえるので、素晴らし学習環境が提供されているとも感じます。
Teach For Japanを勧めたい人
Q. どんな人にTeach For Japanを勧めたいですか?
Teach For Japanのミッションにもあるように、「教室から世界を変えたい!」と強く思っている人にオススメしたいですね!
「教科指導がしたい!生徒指導がしたい!」だけではなく、教育現場に入り、長期的な視野を持って活動できる人が求められています。
「教育はあくまでも手段であり、自分が達成したい社会を実現するためのツールが教育だ。」と捉えられる方は、どこにいっても重宝されると思いますよ!
教員として実現したいこと

Q. Teach For Japanのフェローとなった際、教育現場で行っていきたいことはありますか?
私は、「自分らしく英語を話すことが出来るようになる英語教育」に挑戦していきたいと思っています。
英語は、人とコミュニケーションをとり、自己表現をするためのツールです。また、海外で働く・生活をするという選択肢を持つための強力なツールとなります。
英語を身に付けることのアドバンテージが大きい中で、現場の教育現場では、「発音が悪い。文法ができない。」といった理由で、自分に自信が持てなくなり、英語を嫌う生徒が多く存在しています。
これは非常にもったいないことであり、同時に危機感を覚えます。
私自身も、模擬国連の世界大会に出て、世界の大学生と議論する中で、「これじゃダメだ!」と強い失望感に苛まれました。
アメリカで開催された模擬国連の世界大会に初めて出場した時、「日本語なまりの英語が恥ずかしい。」と感じたことがあったり、「黙っていたら主導権が完全に持っていかれる」といった文化的なディスアドバンテージに苦しめられ、アジア人としてアイデンティティが壊され、日本文化が嫌いになり、「なんで日本に生まれたんだろう?」と思うことさえありました。
相手からの発言に対して、即レスせずに、すこし考え込んでいると、全く話を聞いてもらえなくなります。「日本的な文化って世界では通用しないのかな?なんかおかしいな?」と自信も失ってしまうことがありました。
2回目の世界大会に出場した際には、あらかじめ「私が黙っているのは、わからないからではない。考えているだけだ。」と伝えるようにしたのですが、そうするとみんなしっかり話を聞いてくれました。
「いや、最初からしっかり察しろよ!!!」と思ったのですが、その経験を通じて、「向こうに100%合わせるのが正解ではない!」ということに気づくことができました。
大切なのは、「自分の言いたいことを、きちんと相手に伝えられる能力なんです。
「ネイティブスピーカーみないに離さないと間違いだ!」という考えが支配している日本においては、「どれだけ上手く英語を話せるのか?」に目がいきがちですが、本質的には「英語でどんな内容を話すのか?」が重要であり、日本語でも英語でも、クリティカルシンキングができるか否か、きちんと対話することが出来るかどうか、が非常に大切になってきます。
別に、日本語なまりでもいいんです。日本文化的な話し方や仕草や話し方をしてもいいんです。問題は、しっかりそれを主張できるかどうかなんです。
しかし、現場のシステムでは、日本国内で実用的な英語能力を伸ばすことができません。
言い換えると、海外留学することでしか、その機会を得られる人しか英語力を伸ばせない状況になっており、それが非常に悔しいんです。
国内にいる時から、しっかり英語力を伸ばせる機会を提供したいですし、海外に出られる機会がないことによるディスアドバンテージを解消していきたいと強く思っています。
なりたい教員像について
Q. どんな教員として働きたいと考えていますか?
私は、「子供達の世界を広げられる」「一人一人の人生に向き合える」ような教員になりたいと思っています。
子供たちがどんなことを考えていて、どんな可能性があって、どんなふうに世界に出ていくのか。
そんなことを、一緒に感が続けていきたいんです。
どれだけインターネットが発達したとしても、人間と人間が向き合うからこそできることってあると思うんです。
「人間だからこそできること。」それを大切にしたいですね。
キャリアについて
Q. オンラインで簡単に良質な学習コンテンツにアクセスできる今、教員として求められる役割はなんだと思いますか?
現時点では、あまり具体的なキャリアは考えていません!
教員を続けそうな気もしますし、教材開発を行う企業に転職するかもしれないですしね!
ただ、文科省といった行政は別にいいかなと!笑 あまりにも現場から遠すぎるので。。。
最初の方にお話させてもらいましたが、母校で参加したイベントで「将来は母校の先生になりたい!」と思っていることに気づくことができたので、将来的には母校で教員になっているかもしれませんね。笑
まとめ
「こんなにしっかりした大学生っているの!?!?!?」ってくらい、本当にしっかりしていて、年齢関係なく、めちゃくちゃ尊敬できるのが椛山さんなんです。
世界で戦ってきた椛山さんだからこそ提供できる教育価値に。僕は興味津々です!
「こんな思いを持った先生から英語を学んでみたかった。。。」と心から思ます。
椛山さんの英語教育に、これからも目が離せません!
では、今回はここまで!
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
では、また次回お会いしましょう!
*Teach For Japanのフェローに興味がある方は、連絡をいただければ可能な限り知りたいことを共有したいと思うので遠慮なくご連絡ください!
⬇︎Teach For Japan創設者である松田さんの熱い思いについて知ることができます。
⬇︎日本の公教育が抱える課題について簡潔にまとめてあります。