みなさんこんにちは。ごりぱちです。
Teach For Japanに応募して、とある公立中学校で2021年4月から働き始めました。
大学院卒業後、東京のスタートアップで働き、全く教育系の経験がない僕が、教員として働き出して感じた正直な感想を書き連ねていきます。
教員になってみたい方、教員の世界について知りたい方は是非お読みください。
では、レッツゴー!!!
⬇︎30歳常勤講師の給料はおいくら!?現実をお見せします。
教員の仕事内容
まず、学校でどんな仕事を担当しているのか説明していきま
・中学3年生の英語担当
・環境教育主任
・ICT教育主任
・卓球部顧問
・副担任
ここに書いたこと以外にも、数えきれないくらい細かい仕事があります。
「仕事の種類多すぎやろ!!!!!」
声を大にして言いたいです。
ちなみに、僕は担任ではないので、まだまだ仕事量的には多くない方だと思います。
副担任だと、保護者と関わるのは部活の時だけになるので、そこまで煩雑ではないかなと。
教員の勤務時間
「教員って激務って聞くけど、どのくらい働いてるの?」
こういった質問をよくされるので、僕の場合での勤務時間についてご紹介しますね。
[1日の流れ]
6:30 起床
7:00 家を出る
7:30 学校到着
8:30 授業開始
16:20 授業終了
16:30 部活開始
18:45 部活終了
19:00-19:30 学校を出る
20:00 帰宅
20:00-22:00 自由時間
ご飯を食べたり、風呂に入ったり、勉強したり
22:00-22:30 就寝
ざっと、こんな感じです。平均労働時間は11時間から12時間くらいですね。
これに加えて、土日のどちらかは部活が入ります。部活は基本午前中なので、朝8時に家を出て、9-12時半まで練習。帰宅が午後1時くらいになりますね。
運動が好きなので、週末の部活はちょうどいい運動になっています。
運動が嫌いな人にとっては嫌でしょうね。。。
ちなみに、どの部活を持つのか、希望は出せるものの、その通りにはなりません。
僕自身、パソコン部やサッカー部を希望していましたが、全く経験のない卓球部に配属されました。。。
生徒の実態
次に、僕が勤務している中学校三年生の英語の実態をお伝えします。
・中1/中2の内容がごっそり抜けている生徒が全体の85%ほど。「I am/ You are」といった基礎文法が危うい生徒も全体の20-30%を占める。
・授業は座って聞いてくれる。授業妨害する生徒はいないので非常に助かる。
・アンケートの結果、「英語の授業が好き・どちらでもない」と回答したのが、100/130人くらいいるので、英語の授業そのものが嫌ではないらしい。
・英語への苦手意識はすごくある。120/130人が英語が苦手と回答した。
・元気がいいので、生徒の元気の良さに助けられている。(僕が元気ある方ではないので。)
・英語が苦手な生徒でも、「昼休みに教えて欲しい」と言いにくるので、信頼関係がある程度築ければ、学ぶ意欲は高められると感じた。
英語力の向上に力を入れている地域なので、上から求められる水準は高くなってきています。
中学校卒業程度のレベルと言われている「英検3級」の取得者数を全体の30%に高めるよう、要望がきていますが、正直「厳しいなあ。。。」って感じです。。。
ただ、この目標を達成しないと上から怒られるらしいので、少しでもがんばります。
教員として働いてみて分かった、公教育における英語教育に対する違和感などもあるので、それはまた別の機会に記事にしようと思います。
学校のICT環境
次に、学校のICT環境について書いていきます。文科省からGIGAスクール構想が掲げられているのですが、その実態は果たして。。。
・各教室に電子黒板が配置(しかし、電圧が低くて、電子黒板がつかない教室がちらほら。。。電気工事が必要とのこと。工事の担当にもなりました。電気系統学ぶの楽しい。)
・4月末、生徒一人一人にタブレットという名の低スペックノートパソコンを配布。教員40名中、日常的に授業で使用しているのは5名程度。
・教務主任/教頭など、管理職のITリテラシーが非常に高い。各学年にICT詳しい人が一人はいるので、学びポケットやmicrosoft teamsの導入に対する抵抗感はそこまでなし。
・職員会議のペーパーレス化が実現。基本、職員会議はpdfで各自のパソコンから見ることに。どうしても紙で見たい場合は、各自プリントアウト。
・生徒総会をzoomで実施。zoomでの会議方法を先生/生徒会執行部へ指導。各教室をパソコンで繋ぎ、学校史上初のオンライン生徒総会を実現。
・エクセルのショートカットキーを知らない人が多数。ひとまず、三年部の先生たちにショートカットキーの基本を伝授。教えたらすぐできるようになるし、学習意欲も高いので素晴らしいと思った。
・教員に配布されているパソコンは可もなく不可もなく。少し遅いけど、パソコン壊したくなるくらいのストレスではない。
字が汚い僕にとって、各教室に電子黒板が配置されているのはめちゃくちゃ助かりました。黒板を使う必要がないので、授業は基本パワポで行っています。
ただ、文科省が掲げるGIGAスクールの理想と実態の乖離が激し過ぎて、「むむむ。」と思うところがいくつもあります。
自治体の予算によって、ネット環境・電気系統環境・タブレットの質がバラバラです。タブレットを家に持ち帰らせることを前提にしているにも関わらず、学校のネット以外には接続できない仕様になっていたりします。言ってることと現場に落ちてきている実態が、ありえないくらい違うのです。。。
一体何をしていきたいのやら。。。
職員室の人間関係
職員室の環境を一言で表すと、「人格者の集い」と言い切れます。
先生たち、本当にみんなめちゃくちゃ優しいんです。
居心地がすごく良いんです。
助け合いの精神がすごいんです。
赴任する前は、「職員室の人間関係も大変だよ。。。それでメンタル病んでる人も多いから、気をつけてね!」と、たくさんの人から言われていましたが、蓋を開けてみたら、赴任前の噂とは打って変わって、心穏やかに過ごせる人間関係を形成することができました。
本当、ラッキーでしたね。
管理職の方も、すごくしっかりしており、周りからも頼られています。管理職の悪口を言う人が全くいないんです。
いつも、誰よりも早くきて、誰よりも残って仕事をしています。声をかけてくれ、新人の僕の気遣いもしてくれます。
ICTに詳しいので、ICT化の遅れを取り戻すべく、日々奮闘しています。
とにかく、めっちゃスマートな印象なんです。なかなかこんな管理職はいないらしいので、僕は本当にラッキーなんだと思います。
教員として働いてみて
だいぶ教員という仕事に慣れてきたものの、民間企業とは文化が違うので、たまに「ムっ」と来る時もあります。しかし、仕事に対するストレスは基本的に皆無と言えます。先生や生徒と仲良くなってきたので、毎日の業務・授業も格段にしやすくなりました。
授業においては、「解けるかも!わかりそう!もうちょっと勉強したい!」と思わせられるような内容を目指し、日々研磨していきたいなと。どれだけ良い授業を出来るのかは、正直、生徒と先生の信頼関係の濃さに強く反映されると感じています。
どれだけ教え方がうまかったとしても、もともと生徒からの信頼がない先生は、授業時に生徒がふざけ始めます。 だからこそ、変革のためには、「この人の話だったら聞いてみたい」と、生徒から思われることが、最も重要な点になる可能性は大いにあります。 教員という仕事のやりがいはめちゃくちゃありますが、唯一のデメリットとして挙げられるのが労働時間と給与です。正直、土日休みだとしても、部活や雑務で1日は潰れてしまいます。
部活の対価の給与は、週末の練習1回(拘束時間4時間)につきわずか1,000円程度。ボーナスがあるとは言いつつも、やはりベースの給料は東京の民間企業よりは低いです。 現場で働いている先生たちも、「給与がそんなに高くない」ことは知っています。それでも、教員として10年以上働いている人は、本当に子供達のことを最優先に考えています。 僕も、子供から信頼され、少しでも良い学習環境を整えられるよう、努力していきます。
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