こんにちは。
ごりぱちです。
今回は、以前タイで出会った女性に教えてもらったバンコクの夜の街で行われている悲しい話について書きたいと思います。
今の彼女と出会う前、タイのとあるバーで、もともとマッサージパーラーという夜のお店で働いていたという女性と知り合いました。
その女性からの話が、あまりにも生々しく、闇しかなく、どうしたもんかと頭を抱えました。
皆さんにも、タイの夜の仕事が抱える闇について知ってもらって、何か良いアクションが取れないかと思い、その女性の話を共有したいと思います。
では、レッツゴー!!!
夜遊びの場、マッサージパーラーの真実。
僕が会った女性は27歳で、マッサージパーラーで23-26歳までの3年間働いたそうな。
彼女はタイ出身で、大学卒業後、日系企業で働いていたのだが、縛られる生活が嫌だったらしく、「自由にお金を稼ぎたい」ということで夜の仕事で働き始めた。
年齢的に、勤めていたマッサージパーラーでは上の方だったらしく、若い子のまとめ役をしていたそうな。
そんな彼女に聞いた、マッサージパーラーの内容は、僕が知っていることと全く違った。
例えば、こんな内容だ。
・14歳、15歳がゴロゴロいる。その子たちを18歳としてお客さんの相手をさせている。
・7-8割の子が外国人。ミャンマー、ラオス、カンボジアが大半を占める。タイ語は話せないから、彼女たち用の寮で集団行動をしている。
・外国から来た子たちは、村から売られて来てる。貧しい農村の家から女の子を買って、その子の月の収入の一部が女の子の実家に送られている。(それが本当かどうかは誰にもわからない。)
・歳を取ると、寮から追い出されて、村に帰るものの、両親からは「汚らわしい」と敬遠されるため、結局タイに戻って夜の仕事で働く人がほとんである。
もう、どうしようもなかったです。
その人に連れられて、女性たちがいる寮に行ってみましたが、なんかこう、何も言えなかったです。
ただただ、呆然と、建物を見ていました。
どこにも逃げ場がない女性たち。
貧しい家庭で生まれ、売られてしまった女性たち。
彼女たちの居場所は全くない。
唯一の居場所が、仕事場になります。
家に帰っても、「汚らわしい」と家を追い出され、違う仕事をしようとしても、偏見で仕事をもらえなかったり、そもそもスキルがないから、受かる自信もなく応募すらできなかったり。
彼女たちにとって、自分を認めてくれる唯一の場所が仕事場だから、そこで生きていくしかない。
けど、その唯一の居場所も、時が来てしまえば待遇の悪いところに行くしかない。
自分の未来を想像すればするほど、余りにも希望を見出せないから、自己嫌悪に陥って、薬やお酒に走ってしまう。
負の循環に陥る入口が、彼女たちの目の前にガバッと広がっていて、どんどん飲み込んでいく。
その根源にあるのは貧困と偏見。
お金と偏見で、彼女たちの選択は奪われ、自由がなくなる。
何もわからない子供時代に、すでに彼女たちの将来は決定してしまうのだ。
一体どこに、彼女たちの居場所があるのだろうか。
夜の仕事でしか働けない環境。
結局、夜の仕事は彼女たちにとって、唯一お金を稼げる場になり、唯一自分が求められていると感じることができる場になっている。
言い換えれば、夜の仕事以外で、その両方を満たす場所が存在していない。
幼少期に売られ、夜の仕事だけで育って来た女性は、夜の仕事以外で働くことが難しいがゆえに、今の生活から抜け出したいと思っても、抜け出すことはほぼほぼ不可能となる。
彼女たちに話を聞くと、同じような答えが返ってくる。
「私の将来は見えてる。店を転々としながら老いて、誰にもみとられないまま死ぬ。だから、私は将来を考えない。今を生きるの。毎日、男を喜ばせて、お金をもらって、薬とか、美味しいご飯とか、お酒を飲んで、その日を過ごす。私にはそれしかできないけど、将来のこと考えてクヨクヨ悩んでる人よりよっぽど楽よ。」
皆さんは、この話を聞いてどう感じるだろうか?
僕たちはどんなことができるだろうか?
正直、今の僕は何も思い浮かばない。
ぜひ、皆さんの考えを聞ければ嬉しいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう。