こんにちは。
ごりぱちです。
皆さんは、ベネズエラと言えば何を思い浮かべるでしょうか?
僕は、「ベネズエラは美女が多い!」イメージしか持っていませんでした。笑
しかし、そんな美女大国であるベネズエラは、現在深刻なインフレに陥り、国民の生活が脅かされています。
一説によると、インフレ率が驚異の100万%!!!!
これはつまり、2019年1月に1円で買えたものが、2020年1月には100万円の値打ちがついていることになります!
本来は、インフレで物価が上がるとお給料もしっかり上がるのですが、
ベネズエラではお給料が全然上がらず、色んなものが買えなくなって、本当に生活がやばいんだそうです。。。
▶︎ベネズエラのハイパーインフレ率の理由や原因!現在と今後をドイツとジンバブエから探る
この記事で、僕はベネズエラのインフレを解説しません。
色々な経済学者さんがまとめてくれているので、インフレの解説はそちらへ譲ります。
今回、僕が書いた記事は、ベネズエラの首都であるカラカスに住むベネズエラ人の友人から聞いた、ベネズエラのリアルな生活についてまとめたものです。
現地の人間が過ごす日常が、あまりにも僕の想像とかけ離れすぎて、僕は動揺せずにはいられませんでした。
では、ベネズエラのインフレ生活のリアルへ迫りましょう。
⬇︎メキシコの貧困の原因についてもまとめています。マフィアの力は恐ろしいです。
ベネズエラの友人について
まず始めに、今回様々な話をしてくれたベネズエラ人の友人についてお話しておきます。
年齢:21歳
所属:大学生、翻訳家になるために語学の勉強をしている。英語・スペイン語・フランス語が堪能。韓国語も少々。
家族構成:弁護士の兄・家電の修理を営む父・スーパーに勤める母
経済状況:子供2人を大学にまで入れているので、比較的生活にゆとりがある模様。
*ベネズエラの大学進学率は日本程度か、少し高いくらい。特に女性の進学率が高い。
ベネズエラの給料事情
さて、まず始めに、ハイパーインフレを起こしているベネズエラの一般的な給料を見てみましょう。
*日本語での記事があまり見当たらなかったので、英語の記事を取り上げました。
▶︎Venezuelan minimum wage hits rock bottom: $2.00 a month
これ、見出しを訳すと「ベネズエラの月々の最低賃金が$2になった」となります。
これ、アメリカドルです。
日本円に直すと、約200円です。
そう、ベネズエラでは、インフレが進んで貨幣の価値が尋常じゃなく落ちているので、
アメリカドルの価値で換算すると、ベネズエラ人の最低賃金は$2にまで下がってしまっているのです。
こんなお金じゃ、海外なんて確実にいけません。
そんなヤバイ状況を知った僕は、ベネズエラの友人に詳細を聞いてみました。
🇯🇵「よお!久々!ベネズエラ大変そうだけど、どんな状況なん?月の賃金が$2って本当なの?」
🇻🇪「いや、まじでヤバイよ。みんな全然買えないよ。飢死する人も出て来てるっぽい。」
🇯🇵「兄ちゃん弁護士でしょ?稼ぎいいんじゃないの?」
🇻🇪「実は、弁護士がヤバイ。誰も仕事を頼んでこないから収入激減。
最近は、毎月$10から$20(約1,000~2,000円)だよ。
これでもベネズエラじゃ良い方なんだけどね。」
弁護士でさえも月に$20。。。
なんとまあ。。。
🇻🇪「うちは幸いなことに、親父の家電修理店が繁盛してる。
みんな新しいものに買い替えられないから、修理の依頼が殺到してるんだ。
それで収入は$1,000(約10万円)だから、相当ラッキーだよ。」
🇻🇪「それに僕自身もアメリカ人を対象にスペイン語の授業をオンラインでしてるから、それで月に$300(約3万円)くらい稼いでる。」
僕の友人の家は、幸いなことにそこまで生活が苦しんでいるわけではなさそうです。
しかし、友人から一般の生活を聞くと、生活の悲惨さが凄まじかったのです。
ベネズエラのインフレ生活
🇻🇪「僕の家族はラッキーさ。仕事がちゃんとあるし。
僕もアメリカドルで稼げているから、他の大人よりずっと稼げてる。
でも、ほとんどの人の生活はめちゃくちゃ厳しいよ。食い物とか日用品の値段だっておかしいもん。」
🇻🇪「いいかい、僕たちの月収が$10としよう。
ちなみに、この月収、ベネズエラなら全然可能性がある金額だからね。」
-マーケットで売られている商品の例-
・洗剤(2kg) = $5 (約500円)
・チーズ(1kg) = $2.5 (約250円)
・鶏肉(1kg) = $3(約300円)
🇻🇪「ほら、無理ゲーでしょ?どう考えたって無理でしょ?
政府が何を考えているのか、まじでさっぱり分からないよ。どうやって生活しろって言うんだよ。」
🇻🇪「もちろん、政府から生活援助の物資は定期的に届くよ。
2週間に1回は小麦粉2kgとか。魚の缶詰が10個とか。
でもさ、そんなので足りるわけがないじゃん。あいつら全員アホなんだよ。」
聞けば聞くほど、ベネズエラの生活がどれだけ異常なのかが分かります。
どうやって生活しているのでしょうか?
🇻🇪「公共交通機関は、なんか全部無料で動いてる。あ、でもよく停電するよ。水道も止まる。
みんな仕事をすぐにストライキするからね。笑」
🇻🇪「僕たちの場合、食料は買えるけど、それでもかなり節約してる。
本当に貧しい人には、ボランティアで炊き出しとかあるから、そこに行ってる人もたくさんいるよ。
でもね、餓死してる人も増えているらしいから、この国は本当オワコンだよ。」
ベネズエラの一刻も早い経済回復を
友人と話をしていると、「本当にこんな国あるんだろうか?政治家は正真正銘のアホなのか?」と思ってしまうような話ばかりでした。
彼のように、自分で飯を食えているような人は限られている中で、
「大多数の本当に貧しい人たちの生活はどんな生活を送っていくのか、どんな未来が待っているのか?」
考えれば考えるほど、悲しい気持ちになってきます。
一刻も早く、ベネズエラの経済危機が収まることを祈ります。
*もし、オンライン英会話をやられている方がいたら、ベネズエラの先生とも話してみてください。
リアルな生活が聞けると思いますし、彼らの収入にもなるので。
⬇︎ベネズエラのカラカスで、ハイパーインフレの現状をリポートしている動画です。英語ですが、一見の価値があります。
⬇︎メキシコの貧困の原因についてもまとめています。マフィアの力は恐ろしいです。
では、今回はこれで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう。