こんにちは。
ごりぱちです。
先日、ポーランド留学をしているAyakaさんから、「とある記事についてインタビューさせて欲しい!」ということで、人生で初めてブログ経由でインタビューを受けることになりました。
⬇︎Ayakaさんが運営するポーランド留学・世界の社会課題を扱ったブログです。扱うトピックが面白いので、是非一度読んでみてください!
⬇︎Ayakaさんから嬉しいメールをもらうきっかけとなった記事
インタビューの際、お互いのことについて色々話すのですが、その際にAyakaさんの生い立ちを聞いていると、
「いや、僕の記事より全然面白いやん!そっちの方を記事にした方が絶対良いやん!」
と感じたので、後日、僕の方からインタビューをさせてもらいました。
この記事では、Ayakaさんがポーランドの大学へ進学したいと思ったきっかけ、実際の留学生活、英語学習方法など、「海外の大学へ進学すること」についてまとめています。
海外大学への進学に興味がある方、欧州エリアへの大学進学に興味がある方は必見です!
では、レッツゴー!!!
*もし、海外留学に関する相談事があったら、Ayakaさんに連絡してみてください。Ayakaさんは笑顔がとても素敵な方で、めちゃくちゃ優しく、教養の幅も広く、必ず力になってくれる存在です!
Ayakaさんのプロフィール
まず、簡単にAyakaさんのプロフィールを紹介します。
鳥取県出身。
地元の公立中学・高校に通う。
APU(立命館アジア太平洋大学)へ進学。
しかし、1年生が終わったタイミングで半年間休学。
その間にワルシャワ大学へ合格。そしてAPUを退学。
2017年10月よりワルシャワ大学国際関係学科に進学。
現在は、コロナの影響で一時帰国中。
どうですか?
パッと見ただけで興味が湧きませんか?
「鳥取から海外の大学へ進学するって珍しい!」
「なんでAPUを退学したのよ!」
「なんであえてポーランドに進学したのよ!」
「そもそもいつから海外志向だったのよ!」
明らかに僕の人生より面白そうだったので、色々聞いてみました!
人生のターニングポイント
Q. Ayakaさんの人生のターニングポイントはいつでしたか?
中学二年生の時、ALTの先生として赴任してきていたシンガポールの先生との出会いがターニングポイントでしたね。
なぜかは分かりませんが、その先生と馬があって、「もっと話したい!」と思えてから、英語の勉強にのめり込んでいきました。
英語を学んで、先生と話せば話すほど、「英語を使って、もっといろんな人と話したい!」と考えるようになりまして。
あの先生との出会いが、海外への興味を強くしてくれて、英語の勉強をガンガンしていったきっかけとなりました。
英語が好きになったきっかけ
Q. もともと英語が好きだったのですか?
シンガポールの先生と出会う前までは、そこまで英語が好きという自覚はなかったです。
中学二年生のときに、その先生と出会ってからは、「先生と英語で色々話したい!」という気持ちで勉強していたので、点数はそんなに気にしなかったですね。
点数を超えた先の「話したい!」という気持ちの方が圧倒的に強かったので。
先生との話の幅を広げるために、単語や表現方法をたくさん覚えるようにしていたので、必然的に点数も上がりました。
とにかく、その先生とお話しするのが楽しかったので、勉強している感覚はあまりなかったです。
その結果、中学卒業時には、先生と日常会話ができるようになっていました。
高校から留学しなかった理由
Q. それだけ英語が好きで得意だと、高校から海外留学というのは考えられたのですか?
今思い返せば、高校から留学することも選択肢としてあるのかもしれませんが、「海外の高校に進学する」という選択肢は、当時は頭にありませんでした。
鳥取の田舎にいて、周りに留学している人が皆無だったのが、原因として大きかったと思います。
地元では、「高校は進学校に行き、大学から好きなことをする」という考え方が常識だったので、その常識から外れるような道を歩むことは想像もできませんでした。
それでも、「高校生のうちに海外へ行きたい!」という思いが募っていったので、高校生活3年間の中で、親から交換留学へ行く許可をもらえるよう説得を試みたことが2度ありました。
1度目は1年生の時、2度目は2年生の時です。
しかし、説得は難しく、海外留学への想いは大学へ持ち込むことになりました。
海外留学を強く志した理由
Q. 海外留学への思いがどんどん募っていった理由はなんですか?
英語を学んでいく中で、どんどん海外への興味関心が高まりました。
日本だと、まずアメリカの文化に触れることが多いと思いますが、アメリカのことを知れば知るほど、私は少し焦りを覚えていきました。
アメリカは、「人種のるつぼ」と言われるように、様々な人種が入り混じっています。
「一人一人が、様々な背景を持って生きている世界がある」ということが、当時の私には衝撃的でした。
「日本で生まれ、日本で育ち、日本で学ぶ。このままずっと日本にいたら、周りと同化してしまうのかな。。。」と強く感じるようになりました。
「そんなの嫌だ!私も、自分だけのストーリーを作りたい!」
それが、海外留学への志向を強めた理由だと思います。
また、海外では、バイリンガル・トリリンガルは全く珍しくないことも知り、「日本語しか話せないのはもったいない!」と思えたのも、英語学習・海外留学への意識を高める要因の一つとなりました。
せっかく生きるなら、面白いことしたいですしね。
APUへ進学した理由
Q. なぜ初めは海外ではなく、APUへ進学したのですか?
もちろん、海外の大学へ進学は検討していました。
当時の私は「留学するならカナダかアメリカだな!」と思っていたので、北米の大学への進学を調べていたのですが、
とにかく学費が高い!
年間数百万円の学費と物価の高い街での生活費を考えると、とても留学はできそうにありませんでした。。。
なので、海外への大学は、交換留学、または大学院からを想定するようになりました。
そこで、「国内で英語にたくさん触れられる大学に行きたい!」と思った私は、留学生比率が50%と、日本国内にいながらも、外国の方と触れ合える機会が圧倒的に多い環境が用意されているAPU(立命館アジア太平洋大学)を選びました。
APUの退学理由
Q. なぜAPUを退学したのですか?
APUに行って、いろんなバックグランドを持つ留学生と一緒に生活ができて、とっても楽しかったんですが、逆に留学生のみんなのことが羨ましくなってしまいました。。。
「私は4年間日本にいるだけ。でも、留学生のみんなは、大学を卒業する頃には母国語・英語・日本語が話せるようになっている。4年間の差が大きすぎる!」と、とっても焦るようになったんです。
その焦りから、APU在学中に色々調べて、一年生が終わったタイミングで、半年間休学をし、その間に海外の大学を受験しました。
休学期間中に、ポーランドのワルシャワ大学に合格したのでAPUを退学することにしたんです。
ポーランドへ進学した理由
Q. なぜポーランドへの進学を決めたのですか?
改めて海外の大学を受験する際、大枠で北米 or ヨーロッパとなりました。
ただ、すでにお伝えしたように、アメリカは学費・生活費が高すぎるのでパス。
ヨーロッパでは、オランダ・ドイツが候補でした。
しかし、オランダの学費は日本の私立程度の学費となり、相変わらず費用が高く。。。
ドイツは学費がとっても安いのですが、私が行きたいと思っていた大学には英語で開講されている学部がほとんどなく、ある程度のドイツ語能力を義務付けている大学がほとんどでした。
まだ、A1(超初級レベル)ならなんとかなったかもしれませんが、B1やB2(中級・準上級程度)が必要でした。ドイツ語で授業に参加するなら当然必要なレベルです。
通常、2年ほどドイツ語を勉強して到達するB1やB2を、半年の休学期間で詰め込むことは現実的ではないので、言語の問題でパスとなりました。
フランスも学力的に素晴らしい大学が多いのですが、なんとなく、あんまり良い印象がなかったのでパスしました。笑
そこで色々探して、見つけ出したのがポーランドでした。
そもそも、フランス・ドイツ・オランダといった西欧の国は日本人にとっても馴染みがあり、そこに私が行っても付加価値がつかない気がしました。
しかし、ポーランドなら日本人がまだまだ少なく、パイオニア的存在になれる可能性を感じました。
それに、なんとなく面白そうですしね!全く知らない環境に飛び込むのって楽しいですし!
最終的に、国際関係学がポーランド国内で国際関係学がトップクラスのワルシャワ大学に進学することにしました。
ワルシャワ大学への進学要件
私が受験をしたとき、以下の要件が必要でした。
・IELTS 6.5 or TOEFL 97
▶︎TOEIC換算だと850点程度
・高校の卒業証明
▶︎高校の段階で英語で証明書を出してくれないので翻訳業者に提出する
・エッセイ
▶︎なぜ大学で学ぶ必要があるのか?
▶︎大学で何を学ぶのか?
▶︎あなたが大学に入ることで、大学にとってどんなメリットがあるのか?
日本のセンター試験のような科目試験がないので、英語のスコアさえクリアしてしまえば、入学するのは比較的簡単だと思います。
その分、課題がたくさんでるので、一概には言えませんが、基本的に卒業は日本の大学と比較して大変になります。
ワルシャワ大学では、学部内の同学年に日本人は私1人でした。
大学側は、ダイバーシティも重視するので、アジア人であることがアドバンテージだったのかもしれません。
ポーランドの大学へ進学するメリット・デメリット
ポーランドの大学へ進学するメリット
ポーランドは、やはり学費が安いです!
ヨーロッパ、特にEU圏内はEU外からの学生に対する学費が現地出身学生より高く設定されていることもあり、日本国内の学費と同程度かそれよりも高いことが多いと思います。
しかし、ポーランドは事情が違います。
例えば、奨学金なしでも、私の学部だと学費は年間3000ユーロ(40万円前後、レートや大学・学部によって変わります)です。
寮費は月460ズウォティ(約15000円、この額はワルシャワ内でもかなり安い方です)
交通費は公共交通機関全て(バス、メトロ、路面電車)乗り放題90日の場合、学割で140ズウォティ(約4600円)です。
北米に比べると、圧倒的に安く済むのが助かります!
また、ポーランドは東欧ですがEUに加盟しています。
ポーランドの大学を卒業すると、「EU加盟国の大学を卒業した」という、ある程度のブランドを獲得することができ、ヨーロッパにおける職探しに多少有利に働きます。
私の学部は、50%程度が外国籍の学生で、トルコ・ウクライナ・ベラルーシと、EU圏外の国から来ている学生が多いです。
これもやはり、「EU圏内の大学を卒業した」というブランドが、彼らが欧州で生き残るためには必要なものであるという背景があるからですね。
ポーランドの大学へ進学するデメリット
ポーランドですが、冬がめちゃくちゃ寒いです。。。
日照時間もかなり短くなるので、冬の寒さと暗さを耐えられるかどうかが大事ですね。笑
また、さきほども申し上げたように、ポーランドの大学には、アジア人はほとんどいません。
アジア人が全くいない環境でやっていけるかどうかも、かなり大事なポイントになります。
また、西欧と比べて、教育レベルが多少なりとも下がるので、そこは懸念材料となりますね。
西欧との教育レベルの差
Q. 西欧との教育レベルの差について、詳しく教えていただけますか?
東欧は、旧ソ連の国が多く、西欧と比較して学力が少し低い傾向があるかなと感じました。
大学に入った時点では、西欧の学生と比較して、大きな能力の差はないと思うのですが、大学に入ってからの学問の内容に差が生まれる原因があると考えています。
例えば、読み物の量・課題の量が西欧の大学と比較すると、とても少なく感じました。
実際に西欧の大学へ交換留学した際、それは顕著に感じました。
また、テストでも大きく違いがあります。
ポーランドの大学では、一回のテストで成績が決まるので、一夜漬けでどうにかなってしまう現状があります。
心の声「日本の大学と似ている!」
その点、西欧の大学では、レポート・中間テスト・期末テストと、継続して勉強し続けないといけない仕組みになっています。
そういったシステムが、学力の差を生んでいるのではないかと考えています。
今後のキャリアについて
Q. どんな仕事を選択していきたいですか?
海外の大学へ進学しましたが、特に海外で働きたいとは強く思っていません。
そもそも日本のパスポートしか持っていませんし、海外で働きたいと思ってもビザがないので。
今のところ、日本の会社で働けたら良いなと思っており、就活の真っ最中です。
死ななかったらどこでもいいので、自分が実現したいことを実践できるフィールドがあれば、そこで頑張りたいです。
まだ具体的な仕事像はありませんが、メディア関係の仕事に就きたいと思っています。
物を売るよりも、人に物や事を伝えていきたいなと。
メディア業界に興味を持ったきっかけは、学生中に「ガクセイ記事」というメディアから声をかけてもらって、ポーランドの情報発信をお願いされたときでした。
自分の想いを、自分の言葉で記事にする経験が、本当に楽しかったんです。
社会課題に対する想いを、メディアを通じて発信できたら、とっても幸せだと思います。
また、本業でなくてもいいのですが、ボディーイメージの考え方を普及していきたいと思っています。
ボディイメージに苦しんでいる人が多い中で、「いかに自分の体を愛するか」という部分に着目して、自分のできることを少しづつしていきたいです。
日本の英語教育について
Q. 日本の英語教育について、思うことがあれば教えてください。
「日本の英語教育は文法に偏っていて、実用性がない」と批判されることが多いですが、私は別のところに課題があると考えています。
例えば、学校の授業で、私たち生徒は基本的にこんなことを考えています。
答えを間違えて、人に笑われたらどうしよう。
発音が変だったらどうしよう。
単語を間違えたらどうしよう。
その結果、「恥ずかしい・不安▶︎発言をしない▶︎学びたくない▶︎楽しくない」というループに陥り、英語がどんどん嫌いになっていってしまいます。
なので、英語を教える先生の問題ではなく、日本の教育全体が抱える、文化的な影響が大きいのだと思います。
だとしても、文法に偏りすぎているのは間違い無いので、文法だけではなく、ゲームなどを通じて、話す機会を増やせていければ良いなあって。
勉学で悩む学生に伝えたいこと
「勉強が苦手だ。。。」と思っている方にお伝えしたいことがあります。
それは、「教科の好き嫌いは、担当の先生の好き嫌いに大きく影響される」ということです。
例えば、私は高校二年生の時まで数学が大好きだったんですが、先生との相性が合わなくて、一気に数学が嫌いになってしまいました。
なので、「教科の好き嫌い・得意か苦手かどうか、というのは、先生との相性も深く関係している」ということを知っておくと、気持ちが楽になりますし、他の対策が取れる可能性もあります。
なので、苦手な科目があったとしても、そこまで深刻に考える必要もないことを、頭の片隅に入れておいてください。
海外留学について
Q. 海外留学を他の学生の方にも勧めますか?
私は、強くオススメします。
「行ける機会があるなら、絶対に。行ける機会があんまりなくても、頑張って行って欲しい」と思います。
国連職員の数を見ても、資金提供のわりに日本人職員の数が少なく、日本の存在感がなくなってきています。
グローバル化の中で、明らかに日本のプレゼンスが落ちてきているのです。
だからこそ、少しでも海外に興味があるのであれば、ダメ元でいいので、声を上げてみてください。
必ず、協力してくれる人が現れます。
留学のことがよく分からなければ、情報を持っていそうな友達にでも話してみましょう。
声をあえれば、必ず誰かに繋がります。
人を傷つけない限り、思ったことを人に伝えることが重要なんです。
留学経験がある人の特徴
私が思うに、海外留学を志す人は、自律的に行動する人が多いと思います。
海外留学を志す人は、自ら情報を獲得し続けなければなりません。
自分が必要な情報へアクセスできる勇気を持っています。
大きなステップのためには、小さな一歩が欠かせません。
例えば、ウェブで調べる・講演に行く・講演会のスピーカーに話しかけてみるなど。
そこに、内向的だとか・外交的だとかは関係ありません。
自分が進みたい道へ、能動的にアクションが起こせる。
そんな能力が身についている人が多いと感じます。
オススメの英語学習方法
私がオススメするのは、とにかく話すことです。
読み書き、聞き取りは教材が相手でできますが、話すには相手が必要です。
話していると、即座に対応する必要があるので、アウトプットの質が非常に高まります。
今は、オンライン英会話で、英語で話すハードルが下がっているので、どんどん練習することができます。
話すための第一歩としては、恥ずかしさを克服するところからだと思います。

どんどん海外へ飛び出そう!
まだ大学生のAyakaさんですが、尊敬するところがたくさんありました。
僕が学生の頃と比較すると、もう圧倒的に優秀で、やる気に満ち溢れていて、「こんな人が1人でも増えたら、いい世界になるんだろうなあ」って思っちゃいました!
海外の大学への進学、ポーランドの大学、英語学習方法など、海外留学関係ならAyakaさんへ相談することをオススメします!
「大きな一歩は小さな一歩から」なので、自分へのチャレンジだと思って、連絡をとってみるのもアリですよ!
では、今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
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