こんにちは。
ごりぱちです。
これは、ブラジルのサンパウロのairbnbに滞在していた時の話です。
ぼくらのaribnbのホストは研究者カップルで、女性の方が文化人類学者、男性の方が哲学者でした。
とても興味深いので、とある夜に僕が男性の方にこんな質問を投げかけてみました。
僕「哲学ってそもそも何?哲学的に"幸せ"ってどんな定義なの?」
こんな問いから、僕は哲学者の方から色んな学びを得ることができました。
今回は、僕が哲学者の方と話していて「この考え方は是非シェアしたい!」と思った内容をまとめてみました!
では、レッツゴー!!!
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哲学における「幸せ」の定義とは?
僕「哲学的に"幸せ"ってどんな定義なの?」
こんな唐突な質問に対して、哲学者の彼はこう答えました。
哲学者「幸せっていうのは、追い求める対象じゃないんだ。幸せというのは、あくまでも"状態"な訳であって、流動性のあるもの。幸せの定義は人それぞれ違うから、自分にとっての幸せを自分で定義する必要があると思うよ。」
哲学者「有名な哲学者が述べていることは凄くシンプルで、"あなたが幸せだと思うことを見つけて、それに集中しなさい"ってことなんだ。幸せは、ものとして存在するのではなく、"幸せである"と気づくことが大事なんだよ。」
どう感じましたか?
僕は、思わず「うーむ!」とうなづきました。
哲学者「幸せな状態にあると気づくには、幸せとはどういう状態のことを指すのか、それを明確にしないといけない。ただ、そんなに考えすぎてもね。笑
"幸せだああ"って言ってる人は、ポジティブな人が多いから、日頃から、どんなことにも感謝する気持ちを忘れなければ、幸せを感じることができるよ。」
哲学者「同じ現象が起きても、人によって感じ方は大きく変わる。幸せを感じることができる人は、負の感情を生み出すことが少ないんだと思うよ。感情のコントロールができないと、自分の境遇が常に不幸だと感じてしまうからね。」
いやあ、まさにおっしゃる通り。
むやみやたらに一般的な幸せを追い求めて、自分でも何が自分の幸せかが分からない状態で無理やり頑張ることは、正直ストレスがかかるだけで、非常に生きづらいと思います。
周りに感謝の気持ちを持って、心穏やかに過ごすことができれば、"幸せ"を感じることができるかもしれませんね。
哲学とは何か?
僕「哲学ってなんのために存在しているの?」
哲学を研究している人に対して、非常に失礼な質問かもしれませんが、一度は聞いてみたかったので聞いてみました。
哲学者「哲学は、より人格を高めるために存在しているんだと思う。そして、現代においては、社会のバランスを保つために存在しているんだと思う。」
哲学者「宗教というのは、不安な社会状態に対して、"神が起こしたことだからどうしようもない。また頑張ろう。"と社会の不条理を乗り越えるために存在している。しかし、一定水準以上の社会になると、不条理なことが起こりづらくなり、神話だらけの宗教よりも、現実社会に即した考え方が必要になる。そんな時に、哲学によって、より高い人格を目指すようになるのだと思う。」
哲学者「また、現代社会では、"お金を稼ぐ"ことに力が注がれているし、"お金を稼いでいる人は偉い"という風潮になっているけれども、それを本当に肯定すると、この世界で起きている児童労働や低賃金労働などは、全て肯定されてしまう。そういう状況を許さないような倫理観を学ぶためにも、哲学が必要となるんだ。この世界の思考のバランスを保つために、哲学が存在している。」
哲学の存在理由について、初めて聞いてみたら、しっかりとした回答が返ってきたので、ただただ感服しながら聞いていました。
僕自身、哲学書を読むときは「人としてあるべき姿とは何か?」「どのような考え方を持って生きていくべきなのか?」という問いを立てながら読んでいるので、この回答に関しては素直に納得することができました。
より良い人格を形成していき、地球と共生していくためには、"哲学"が必要なのだと思います。
哲学は自分で生み出す必要がある。
僕「哲学を用いて、どう生きていくべきなの?」
これもまた、我ながらよく分からない無茶振りの質問をしたと思うのですが、哲学者は丁寧に答えてくれました。
哲学者「そうだね。あんまり哲学の本を読まない方がいいんじゃない?笑」
僕「え!なぜですか!?先人の知恵を拝借したいと。。。」
哲学者「哲学ってさ、先人の知恵をそのまま使うんじゃないんだよね。時代に即した哲学が存在するから、現代を生きる僕らは、僕らなりの哲学を作らないといけないんだよ。しかも、その哲学は、一人一人違ってていい。つまり、"自分の哲学は、自分の経験から作り出していけ"ってことなんだよ。」
哲学者「今の時代、情報が溢れているから、簡単に過去の偉人の本を読めるし、様々なジャンルの最新の思考をたどることができる。でも、その知恵を丸パクリすると、それは自分の身になってなくて、簡単に忘れてしまうし、ましてや実践なんてめちゃめちゃ難しいと思うんだ。もちろん、自分なりの哲学を生むための参考として、色んな考え方を取り入れるのは大切なことだよ。ただ、大事なのは、あくまでも"自分で哲学を作る"という気持ちを忘れないことなんだよね。」
僕らは、色んな情報に溢れいている分、特定の情報に偏ってしまい、思考が狭く、かつ、人の意見をまるで自分で生み出したかのように振舞っていることが多々ある。
「どう生きていくべきなのか?」という問いに対する答えは
「自分の感性・経験から、自分の行き方を導くべき。そこに正解も不正解もない。自分で正解だと思う道を進めばいい。」
それが、哲学者からの答えだと思います。
哲学は奥が深い。
まさかサンパウロで、人生で初めて、哲学を研究している人と出会い、色んな話をすることができるとは思いもしませんでした。
「幸せとは」「哲学とは」「どう生きていくべきなのか」という3つの問いに対して、凄く明確な答えをもらうことができました。
僕は、それぞれの回答に対して、ものすごく共感しました。
「自分の哲学は、自分で決める。」
この言葉を胸に刻んでいきたいと思います。
皆さんはいかがですか?
ご意見ご感想などありましたら、ぜひコメントをお願いします!
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では、今回はこれまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回お会いしましょう!
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