こんにちは。
ごりぱちです。
「将来の夢はなんですか?」
「早く将来の夢を決めないといけないよ。」
受験期の高校生、就活を控えた大学生、はたまた社会人になった大人まで、様々な年代の方が「将来の夢」について聞かれることがあると思います。
そんな時、あなたは自分の夢を即答できますか?
小学生の頃であれば、「サッカー選手になる!」「野球選手になる!」「パティシエになる!」など、即答できたと思います。
しかし、時が流れ、自分に力が足りないことを知り、「将来の夢か。。。なんもねえな。。。」となってしまう人が、とっても多いと思います。
そして、即答できないと、大人の社会はそれを攻め立て、時に夢を否定してきます。
「ダメじゃないか。夢を持たないと。」
「夢がないと努力もできないぞ。」
でも、実際、そんなこと言われても、夢なんてそう簡単に出てきません。
しかし、何となく夢ってすっごく大きなことだと思ってしまいます。
「起業して上場するんだ!」
「国連で働くんだ!」
大きい夢を語れば語るほど、大人の社会は褒めてくれます。
でも、そんな大きな夢ばかりが夢ではありません。
「自分で自立して働く。」
「素晴らしい人と結婚をする。」
これだって、立派な夢です。
でも、それだと大人の社会が黙ってはいません。
「それが夢か?それでいいのか?」と。
今回は、「将来の夢がない!将来の夢が分からない!」という、苦しみでもがいている方に、僕が世界一周中に出会ったとあるモロッコ人の青年の将来の夢の話をシェアしていきます。
将来の夢の決め方が知りたい方、将来の夢の具体的な内容を知りたい方など、将来の夢関連で悩んでいる方は、是非最後まで読んでみてください。
では、さっそくいきましょう。
⬇︎大人に翻弄される若者の苦しみついて書いた記事です。
将来の夢がない人へ-モロッコの青年の生い立ち
今回の話の主人公であるムスタファさんは、モロッコのマラケシュという観光地でガイドの仕事をしている人です。
出会った時の彼の年齢は26歳で、毎日休みなく、朝は7時から夜は8時まで働いています。
ちなみに、彼の出身はすっごく田舎で、マラケシュから車で2-3時間はかかる場所に住んでいます。
⬇︎山に囲まれた辺境の地です。

🇲🇦「僕の家は、村の中で少しだけ裕福な方だったから、高校まで行かせてもらえたんだ。
ただ、高校が近くにないから、村から70kmも離れた場所に毎日往復4-5時間かけて通ったよ。笑
めっちゃ大変だったけど、勉強したかったからさ。頑張った。」
高校に進学すること、そして遠くても30分から1時間程度で到着できる場所に学校がある日本とは、あまりにも違います。
🇲🇦「高校での成績がよかったから、めちゃくちゃお願いして大学まで進学させてもらったんだ。
村で大学に行ったのは、村全体でも僕を含めて5人しかいない。この村の大学進学率は、1-2%くらいだよ。」
日本の大学進学率が約55%(2019年)というのと比較すると、圧倒的に勉強の環境が違いますね。。。
▶︎最新(2019年)の大学進学率は54.67%!男女・学科・都道府県別まとめ
🇲🇦「大学ではソフトウェアエンジニアを専攻してたんだ。
だけど、モロッコ国内は失業率が高くて、大学を卒業してもなかなか仕事にありつけなくて、とっても苦労したよ。
大学に入れば、色々人生変わると思ったんだけどね。」
モロッコの若年層の失業率は驚異の約25%です。日本の失業率とは訳が違います。。。
🇲🇦「でも、それで下を向いてはいられないから、政府が公募する仕事に応募したんだ。
応募者は1万人で、定員は200名。とっても勉強して、運よく仕事を見つけることができたんだ。」
合格率、わずか2%の試験を突破したムスタファさん。素晴らしい。
🇲🇦「でもね、政府の仕事は退屈だったんだ。ソフトウェアエンジニアの仕事と聞いたのに、なぜか毎日ペーパーワークばかり。
確かにお給料は少しよかったし、仕事があるだけマシなんだけど、それだとなんの能力もつかないから、
暇な休みの日に試しに観光客向けのツアーを始めたんだ。」
ムスタファさんの地元は、綺麗な山や滝など、豊かな自然で溢れており、マラケシュからの日帰りツアーとして、観光客を呼べる可能性がある場所だったのです。
🇲🇦「ツアーを始めてみたら、すぐにお客さんがついて、どんどん忙しくなってきた。
だから半年後に政府の仕事をやめて、ツアーの仕事をするようになったんだ。
ツアーの方がお客さんと話せて楽しいし、お金も入るし、村の人の生活も豊かになるし、お客さんは喜んでくれるし、いいこと尽くしだよ!」
彼が村に入ると、村の人全てが知り合いのようで、誰も彼もムスタファと挨拶をしていました。
今では、村が一体となって、ムスタファのツアーに協力し、村の発展に一致団結しています。
🇲🇦「僕はこの村が大好きだし、もっとこの村の素晴らしさを知って欲しいし、村の人に豊かな生活を送って欲しいんだ。」
そうやってムスタファは目を輝かせていました。
モロッコの青年にとっての将来の夢とは
彼の様々な人生のストーリを聞いていくと、どんどん彼に興味が湧いてきたので、彼の将来についても聞いてみました。
🇯🇵「ムスタファ、君は色々なことをやっているけど、将来の目標というか、夢はあるの?」
🇲🇦「将来の夢かあ。そういうの、最近になってやっと考えることができるようになったよ。
それまで生活が厳しくて、夢なんて想像することもできなかったから。笑」
そう、将来の夢というのは、長期的に安定した生活が営めるという仮説がある上で考えられることなのです。
それを、彼との会話で理解することができました。
🇲🇦「高校の時は、大学に受かることだけを考えていた。
それが夢だとは思っていなくて、ただ目の前の人生を歩んでいただけだったんだ。
大学時代の勉強もそう。政府の仕事を受ける時もそう。ツアーの仕事をするときもそう。
全て、自分の夢ではなくて、その時その時の自分なりのベストな選択に、全力で取り組んだだけだったんだ。」
🇲🇦「だから、僕にとって将来の夢だとかは全く頭になかったんだ。
でも、色々経験してきた今なら、将来の夢を考えることができる。
それは、今までの経験があるからできる特別なことなんだ。」
🇲🇦「僕の将来の夢は、この村をもっと豊かにすることだよ。
家族を守って、大事な友達と笑って過ごしたい。いい夢だろ?」
僕は、彼の考え方にとっても感動しました。
そして、彼の夢がとっても素敵だと思いました。
「将来の夢」という言葉への考え方が、なんだか変わってしまったようです。
モロッコの青年から学ぶ、将来の夢の作り方
ムスタファから学んだこと。
それは、
「将来の夢というのは、現在、目の前で進んでいる人生を、その時その時で全力を尽くし、
目の前に転がってきたチャンスを全力で掴みにいき、それを積み重ねることで、初めて考えることができる。」
ということです。
まだ何にも経験していない高校生・大学生が簡単に見つけられるものではありません。
ましてや、20代や30代の社会人、もっと言えば年代に関係なく、将来の夢は簡単に見つけられるものではないのかもしれません。
だからこそ、「将来の夢が分からない。将来の夢がない。どうしよう。」と、焦る必要はないのです。
焦って、無理に夢を生み出さなくていいのです。
大人が喜びそうなことを語る必要はないのです。
「今はまだ将来の夢は分からないな!それなら、興味あることを全力でやってみるか!」
このくらい、ユルっとした感じでいいのです。
そして、目の前の、その時その時で選択した道を全力で行い、それが飽きたり、違ったりしたら、また他のことをすればいいのです。
その繰り返しでいいのです。
30際になってもいい。
40際になってもいい。
将来の夢なんて、色んな経験をしていれば変わります。
そして、夢に大きいも小さいもないのです。
どんな夢だって、それは立派な、素晴らしい夢なのです。
だから、どんな夢だろうと、それを恥じることはありません。
周りに惑わされることなく、自分なりの夢を追っていってください。
焦ることなく、あなたなりの夢を大切に育てていってください。
⬇︎やりたいことを見つけられる手順を説明した記事です。よければ読んでみてください。
では、これで今回は終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
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