こんにちは。
ごりぱちです。
先日、会社へ退職の意向を示しました。大学院を卒業して、新卒で入った会社を1ヶ月で辞め、今のスタートアップで約3年お世話になりました。
目まぐるしく変わる環境の中で、3年という貴重な時間を使った中で何が得られたのかを忘備録も兼ねてまとめていこうと思います。
スタートアップへの転職を考えている方や、そもそもスタートアップってどんな事をするのか興味がある方にとってお役に立てると嬉しいです。
それでは、レッツゴー!!!
スタートアップで働こうと思った理由。
僕が新卒で入った会社を辞めて、スタートアップで働こうと思った理由はたった1つの理由に帰結します。
それは、「0からビジネスを作る経験がしたい。」ただそれだけでした。
新卒で入った会社の初任給が26万円と、そこまで悪くない環境の中で、給料が10万円程度のスタートアップに移ることは、その時の僕にとっては全く問題ではありませんでした。
30代、40代になり、給料が700-800万円となり、家族もいる状態の中で、スタートアップに転職することは全く持って想像できませんでした。
しかし、給料がせいぜい400-500万円、家族がいないのであれば、「動くのは今しかない!」ということで、色々なご縁もあり、スタートアップに移りました。「経験を買う」という事を意識しましたね。
会社には2,3個のデスク、社長と学生インターンが1名、売上は0という環境に飛び込むことになります。
新卒で入った会社は従業員が600名程度いたので、全く違う環境にちょっぴり驚きました。
それが、会社を辞める今では、従業員が10名、売上は1億円程度、数億円の資金調達ができるようになりました。
会社に入ったばかりの頃からは想像もつかない状態になっていました。
スタートアップの日常。
スタートアップ1年目は、とにかくガムシャラでした。
右も左も分からない中で、売上を伸ばすために出来るかどうかも微妙なラインの仕事をとってきて、それをなんとか納品する日々を過ごしていました。
寝ても覚めても仕事で頭がいっぱいで、家まで帰る時間が勿体無いので(家から会社までたったの40分なのに!笑)、週に4日は会社に泊まっていました。
休みの感覚もあまりなく、土日ももちろん作業をしていました。1日のスケジュールとしてはこんな感じです。
-とある1日-
6:00 起床
6:30 ジム
7:00 仕事開始
24:00 仕事終わり
24:30 就寝
どうでしょう。何も彩りがないですよね笑
でも、この時は全然苦じゃなかったですね。
目の前の仕事にとにかく全力で、「会社を大きくしたい!」の一心で働いていました。
僕が持っている株なんて1%も満たないので、会社が大きくなったからといって僕が金持ちになる訳じゃないんですが、なぜか頑張れていました。
会社を辞める半年くらい前まで、とにかく全力でぶつかってこれました。
最後の半年は色々あって減速したのですが、スタートアップで得たことはたくさんありました。
スタートアップで得た学び① 経営学
僕がスタートアップで経験してきた業務は次の通りです。
・研究開発
・営業
・経営企画
・資金調達
・Webマーケティング
・人材採用 etc,,
会社に入った頃、オフィスには机が数個あるだけで、他は何もありませんでした。
起こること全てが初めてづくしで、何も知らなかった僕は、とにかくがむしゃらにやるしかありませんでした。
ただ、そのおかげで、0から1を作り上げるフェーズは、ほぼ網羅的に経験することができました。
また、数多くの職種をするので、自分の好き/嫌い、得意/不得意も分かるようになります。
ちなみに、僕は経営学を知りません。
知っているのは、アカデミックに寄ったことがほとんどです。
しかし、仕事でビジネスを実践しながら、本で知識を吸収することで、
勝手にMBAみたいな環境を作っていたんだと思います。
僕は、社団法人を始めることができたのも、
会社で事業を作る経験や、倒産の危機を何度も経験していたからこそ、
何のストレスもなく、新しいことを始めることができました。
社団法人での活動も、0から1を作り上げることなので、
スタートアップ版のMBAを経験した僕にとっては、
ものすごく動きやすい環境になりました。
スタートアップで得た学び② 商売の基本
どれだけ凄い技術を持っていても、それを使って問題解決をしたいと思うお客さんがいなければ意味がありません。
どんなモノでも、サービスでも、やることは一緒です。
お客様の課題を知り、提供するモノやサービスを通じてどれだけ素晴らしい結果が得られるかを伝え、実際に使ってもらいお客様に満足していただく。これだけです。
技術の素晴らしさや先端さに目を奪われてしまってはいけません。
「どんなお客様のどんな問題を解決できるのか?」が明確になっていなければいけません。
また、お客様にモノ・サービスの魅力が理解できなければ、どれだけハイテクな技術を用いていたとしても、それは宝の持ち腐れになってしまいます。
サービス企画、開発、営業までやったからこそ、この部分の理解が深まりました。
スタートアップで得た学び③ 度胸
スタートアップで仕事をしていると、大手企業のクライアントとお会いする機会が増えます。
予算額が大きい大手さんは常連さんにしたいですからね。
そうすると、20代の若造が50代,60代の会社役員クラスにプレゼンをする機会がしこたま出てきます。
過去には、僕1人 VS 会社役員8名という謎の構図が出来上がっていました。
初めの頃は、少し萎縮してしまっていましたが、数をこなしていくことで、相手の会社や年齢、役職に関係なく自分の話が出来るようになりました。
また、海外出張やピッチイベントなどにも数多く参加させてもらったので、どこに行っても、緊張することなくプレゼンが出来るようになりました。
スタートアップに入ると、基本は1人でどんな事も行います。
先輩からの指導なんてもちろんありません。全て1人です。
1人だからこそ、準備もするし、集中もでき、自分の能力を最大限発揮せざるおえない状況を生み出すことができます。
初めは大変かもしれませんが、慣れてしまえば「度胸」は、1つの大きな武器になります。
スタートアップで得た学び④ 失敗を恐れない心
スタートアップだと、失敗は日常茶飯事です。
僕もたくさん失敗してきました。
ただ、失敗をしなければ次のチャンスがないので、
失敗は新たな道を掴み取る鍵だとも言えます。
もし、失敗をしないように、無難なことばかりやっていると、
事業もそれに合わせたかのように停滞します。
失敗をしても、絶対に助けてくれる人が現れます。
失敗をしても、怒られるだけで、命は取られません。
本当に大失敗して、会社に損害を与えても、クビになるだけです。
こう思うだけで、新しい事にどんどん挑戦できました。
失敗する事に慣れること
それが、スタートアップではめちゃめちゃ重要なことだと学べました。
スタートアップで得た学び⑤ 今を生きる感覚
「今を生きろ!」
自己啓発系の本を読むと、
必ずと言っていいほど見かけるこの言葉。
頭ではわかっているものの、
どうにも実感がわかない。
僕はそういう人間でした。
しかし、スタートアップで働く中で、
目の前の事に必死になることがどれほど重要で、
分かりもしない将来にくよくよ悩むことがどれだけ無駄かを実感する事になりました。
普通、会社に入ったら、来年の目標はこう。
3年後、5年後のプランは、経営層が勝手に作ってくれます。
会社に入ったばかりなら、とにかくチームの成果に向けて頑張ります。
会社が潰れるという将来の心配は、一切することがありません。
大企業に入れば、より一層会社の倒産を気にすることはなくなるでしょう。
ただ、僕の場合、この2年間は、常に倒産の危機と隣り合ってきました。
「来月にはキャッシュがなくなる!!!」
そんなギリギリの状況が、一度ならず、二度、三度と、
会社に襲いかかってきました。
会社に入ったばかりの頃は、
「倒産したらどうしよう」
と、不安に悩まされていました。
そんなある日、ボスに聞いてみたんですね。
「将来不安になったりしないんですか?」と。
会社のボスですし、僕よりよっぽどプレッシャーかかってると思うんですよ。
でも、彼はこう言うんですね。
「今解決できなくても、明日の僕に任せればいい。
先のことは、起こった時に対処すればいい。
もちろん、最悪の将来にならないように、今しっかりするしかないのはもちろんだ。
だけど、まだ起きてもない将来を悲観して、今くよくよ悩んで、何もしないんだったら、
最悪の未来は確実に目の前にやってくる。
だから、とにかく目の前の問題に対処していこう。
今を楽しまなきゃ損だよ。」
これは、スタートアップだけじゃなく、人生のいろんな場面で言えることだと思います。
ただ、僕の場合、倒産の危機の中で働いてきたことで、
実経験として、今を集中して生きることを学べました。
自分と向き合うことが大事
スタートアップで働くのか、大手で働くのか、色んな意見がありますが、結局は「自分がどうしたいのか?」これに尽きます。
僕は、とにかく経験を積もうと思い、スタートアップでがむしゃらに働いてみました。
それ自体は、とても貴重な経験となりました。
もちろん、大手だからこそ学べることもあると思いますし、スタートアップを崇拝して、それ以外を軽蔑しているわけでもありません。
ただただ、「自分にとって面白そうなことは何か?」と、心に問い続けた結果、「スタートアップで働く」という結論に至ったまでのことです。
たくさん働いたし、嬉しいことも、嫌なこともたくさんありましたが、スタートアップで働けて、全く後悔はありません。
あなたも、「自分にとって面白そうなことは何か?」という問いを、まずは自分に投げかけてみてください。
地位や、年収ではなく、自分の好奇心の声を聞いてみてください。
では、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
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